9月16日後楽園ホール大会。8月31日から始まった「マリーゴールドDREAM STAR*GP2024」も中盤を迎えた。
第4試合は、初代スーパーフライ級王座を持つ“翔月なつみ”と、LLPW-Xから単身マリーゴールドに乗りこんだ外敵“NØRI”が対戦。
結果的にNØRIが勝利したが、試合は序盤から手に汗握る熱い戦い。
試合は相手の出方を伺う間もなくNØRIが締め技から入ると、翔月が卍固め。NØRIがサッカーボールキックを翔月なつみの背中に連続蹴りすると、翔月は「やられたらやり返す」とばかりに同じ技で繰り出す。
場外でも翔月の勢いは止まらず、フィッシャーマンバスターでNØRIを思い切り叩きつけると、全速力で助走をつけて重いダブル・ニーを見舞った。会場は「なつみ!なつみ!」コールが湧き上がる。誰もが激しい試合展開に興奮していた。
だが、6歳から総合格闘技を始め、キックボクシング経験もあるNØRIも負けてはいない。ブレーンバスターなどのプロレス技にハイキック、ミドルキック、旋風脚など蹴り技のコンビネーションを織り交ぜた緩急ある攻撃で翔月を翻弄する。とても器用な選手だ。
翔月は繰り出される技に意識が朦朧としながらも3カウントを狙いに挑むが、最後はNORIの新技”RINOスラッシュ”を受け、力尽きた。
翔月はバックステージで「今絶好調のNØRIに勝って、ここで大事な2点獲って決勝に行かなきゃいけない、外敵を止めなきゃいけないのに…。みんな私の時だけ新技とか用意してくるのやめろよ。対策のしようがねぇよ。だけど、それを引き出せる力が自分にはあったとポジティブに捉えて、残りの試合(林下、MIRAI)どっちにも勝って、ただデカイだけのうるさい後藤を倒し、赤と白を獲りに行きます!」と力のあるコメントを発信した。試合には負けたが気持ちは負けていなかった。
そして、翔月が過去のインタビューで語っていた「執念や心の見えにくい部分を出しきって、周りを巻き込んでいく戦いがしたい」。この日の試合は、そんな感情を剥き出しにして周りを巻き込んだ熱い戦いだった。
<インフォメーション>
9月23日後楽園大会「DREAM☆STAR GP2024」DREAMリーグは翔月なつみvsMIRAI戦、林下詩美vsNØRI戦、STARリーグは高橋奈七永vs Sareee戦、青野未来vs桜井麻衣戦などが行われます。
■チケット等、詳細はマリーゴールド公式ウェブサイトをご覧ください。
■試合は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEでお楽しみください。
文/#ミライ
写真提供/マリーゴールド