――5月10日Eruption(坂口征夫・樋口和貞)とのタッグリーグ戦は、リング上だけでなくリング下の攻防もあり、「会場で見ていたらメチャクチャ面白いんだろうな」と感じました。
竹下:たしかに会場で観てもらうのが1番ですが、あの試合は配信のみの大会なので、残念ながら映像で見てもらうしかない。
The 37KAMIINAはDDTの中でも映像での魅せ方・見え方を特に意識しているチームです。やっぱり「プロ」レスラーなので、勝ち負けも大切ですが、いかに観客の皆さんに見てもらえるか気をつけています。
無観客試合はお客さんを入れられないので、会社(DDT)としてはチケットの収益が無くて痛手ですし、お客さんも会場でプロレスを観られず残念だと思います。
無観客がやりにくいとかテンションが上がらないという選手もいますが、僕はネガティブに捉えていないんですよ。地方の会場でもさいたまスーパーアリーナでも、やることに変わりはないので、モチベーションは影響されないですね。
「自分が納得のいくレスリングをリング上で見せたい」という気持ちが強いので、お客さんの数に左右されないです。それこそAEWに行った時も向こうは収録試合が多くて、トップ中のトップ選手が無観客で試合をしています。観客がいない中、選手は大観衆がいるかの如く振る舞う。
大観衆が目の前にいるようにクリス・ジェリコさんやケニー・オメガさんは試合を行う。試合も凄いですけど、そういう所作も学びました。