【DDTプロレス 竹下幸之介】AEWへは「一か八か」で行ったわけではない。「イケる」という確信の下で渡米した

――試合のリズムや環境の変化などで海外での試合を「やり難い」という日本人選手もいますが、竹下選手はいかがでしたか?

竹下:やりにくさは感じませんでした。AEWでは、DDTのリングと同じように戦いました。

 AEWのリングで戦える自信があったから向こうに行ったんです。「一か八か」で行ったわけではない。「イケる」という確信の下で行きました。

――どうして、このタイミングでAEWに行ったのでしょうか。

竹下:去年コロナで試合中止や無観客になりました。当初、コロナの時期が過ぎるまで待とうと思いました。人の意識がプロレスに来ないだろうと…。僕はサブカルチャーが好きですが、それに目が行かなかった。ということはプロレスファンもプロレスどころではない。

 もちろん、そういった状況の中で試合があれば全力で戦います。ただタイトルマッチに積極的に絡むような動きはせず、「力を蓄える時期にしよう」と考え、色々なスタイルや技を試してみようと思いました。だから大人しくしてました(笑)。

――たしかに積極的にベルトを獲得する姿は見えませんでした。

竹下:去年は技を試したり研究の時期に費やしました。ただコロナがここまで長期化するとは思わなかった。昨年末、秋山さんに2連敗してDDTのビックマッチ2021年2月カルッツかわさき大会でタイトル戦に絡むことが出来なかった。

 だから自分で動くしかないと思いました。AEWに僕個人で交渉したのは、12.27後楽園で秋山さんに負けた翌日です。「じっとしていても何もならないな」と…。

 ただコロナの状況なので、連絡してから少し時間が経って4月になりました。早めに計画して自分で行動しないと何にも起きないなと思いました。

――僕は2月のカルッツかわさき大会のあと、AEWとやりとりがあったと思っていました。

竹下:もっと早かったですね。もし行動するのがカルッツかわさき大会の後だったら、AEWに参戦するのは夏になっていたかもしれない。しかし夏になるとKING OF DDTトーナメントがあり、結果的に(AEWに)行けなかったです。

 でも4月にAEW参戦、5月にタッグトーナメント、6月「CyberFight Festival 2021」がありKING OF DDTトーナメントも始まる。僕の中で自分が上がっていく姿が見えました。そして8.21富士通スタジアム川崎でビックマッチ「WRESTLE PETER PAN 2021」が発表された。そこを目標のゴールにしようと思って行動しています。

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