9月8日、愛知・名古屋国際会議場大会で、第12代DDT UNIVERSAL王座のMAOが阿部史典を挑戦者に迎え、同王座11度目の防衛戦を行う。5月にKING OF DDT初制覇。そして、7月21日東京・両国国技館、夏のビッグマッチのメインイベントで同門「The37KAMIINA」のKO-D無差別級王者・上野勇希と対戦。2024年の夏を駆け抜けたMAOは何を思ったのか?
――7.21両国国技館大会、憧れていたメインイベントのリングに立ちました。
MAO:夢が夢じゃなくなった瞬間ですね。思った以上に緊張はしませんでした。
やっぱりリングに立ってみないと分からないことがある。自分も1人のプロレスファンとしてDDTを見ていました。
でも「憧れていた舞台に立っている」と感傷に浸るより、「プロとして試合を全うさせなければいけない」という責任感の方が上回りました。ファンの皆さんにはなかなか理解しにくいと思いますが。
具体的には「プロレスラーとしてKO-D無差別級王者・上野勇希を相手に戦い、両国国技館のお客さんを熱狂させなければいけない」と。それが自分のやりたいことじゃなくて、「自分がやるべきこと」でした。
――両国ビッグマッチのメインを経験することで、レスラーとしての経験値も上がりましたね。
MAO:緊張で足が動かなくなるとか、そういうのも全くなかった。会場入りから非常にリラックス。僕の出場は第10試合、第5試合の髙木三四郎vs男色ディーノ戦まで控え室のモニターを観ながらゲラゲラ笑っていました。
その後、やっと着替えを始めてウォーミングアップ。ずっとリラックスしていましたね。
――対戦相手がThe37KAMIINAの上野勇希選手だったからでしょうか?
MAO:それは関係ないですね。ここ数年、海外遠征やDDTでも様々な試合を経験してきました。いろんな試合を経験し場数を踏んできたし、知識やスキル、テクニックなどレスラーとしての経験値が知らない間に蓄積していました。