【DDT】2年ぶりKO-D無差別級王座挑戦の遠藤哲哉「青木真也を倒し、王者として再び中嶋勝彦の前に立つ」(後編)

――8月25日後楽園大会、メインが終わった後に遠藤選手は次期挑戦者に名乗りを上げました。

遠藤:青木選手がKO-D無差別級王座に挑戦する前のインタビューで僕の名前を出しました。正直すごく腹が立ったんですよ。「なぜ、上野勇希vs青木真也のKO-D無差別級王座戦に俺の名前を勝手に使っているんだ」と。

でも、そこで名前を出すのはDDT所属ではない青木さんだからこそ。青木さんは僕よりも悔しい思いを何度も経験してきた。

一番印象に残っているのは、2010年12月31日「Dynamite!! 〜勇気のチカラ2010〜」で長島☆自演乙☆雄一郎さんと対戦。

1Rが長島さん有利のキックルール、2Rが青木さん有利の総合格闘技ルールでした。試合は2R、青木さんの得意なフィールドで長島さんに破れてしまった。僕と違って地上波で全国民が注目していた試合です。

その状況から立ち上がり、2013年にONEライト級王者に輝ました。それが“青木真也”です。僕は“その”青木さんに手を差し伸べてもらった。向こう(青木)がどう考えているのかわかんないけど、僕はそう受け止めました。

――青木選手とのタイトル戦の先に”中嶋勝彦“が見えていると思います。中嶋選手との戦いにKO-D無差別級ベルトが必要でしょうか?ベルトがない状態でも挑戦するのは可能だと思いますが。

遠藤:当時、KO-D無差別級チャンピオンとして中嶋選手と対峙して、張り手で記憶を飛ばされてしまい、ベルトを返上した。ですから当時と同じ“KO-D無差別級王者”という立場で中嶋選手に向き合いたいと考えています。

――この2年間、遠藤選手はどのような状態でしたか?

遠藤:暗闇の中を彷徨っている感じでしたね。本当に出口が見えないんですよ。そこに青木さんが蜘蛛の糸を垂らしてくれた。

この先に待っているのが天国なのか、地獄なのか分かりません。9月8日名古屋で糸が切れてしまい、また地獄に落ちてしまうかもしれない。でも覚悟を決めたので自分を信じて挑むだけです。

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