8月17日東京・立川大会で青柳優馬とのV6戦に敗れ、三冠王座を失った安齊勇馬。3月に中嶋勝彦から三冠王座を奪取し防衛を重ねてきた5ヶ月間、ベルトを一度も自身の腰に巻くことなく、王座陥落。「青柳さんに勝ったら初めて巻く」と意気込んだ試合で、青柳の王座返り咲きを許してしまった。全日本プロレスの至宝を失いながらも、前を向き闘志を燃やす安齊勇馬に胸中を語ってもらった。
――8月17日立川大会、残念ながら青柳優馬選手に敗れ三冠ヘビー級王座を明け渡してしまいました。その青柳選手との一戦を振り返っていただけますか?
安齊:初防衛戦がチャンピオン・カーニバル覇者・宮原健斗さん。2度目の防衛戦が鈴木秀樹さん。3度目が諏訪魔さん。4度目がタッグパートナーの本田竜輝。5度目が斉藤レイ。
それまで5回の防衛戦を行いましたが、誰1人として楽な相手はいません。決して慢心も過信もありませんでした。
青柳さんとの初めてのシングルマッチを楽しみにしていたのですが、率直に「強かった」という印象です。
【全日本 安齊勇馬】三冠ベルトは、良いことも悪いことも全て運んでくる『妖刀』みたいなもの。その運命を僕は楽しみたい
――安齊選手が全日本プロレスに入門した時から、青柳選手がコーチだったそうですが、改めて「レスラー・青柳優馬の凄み」はなんですか?
安齊:青柳さんの試合をセコンドでリング下から観たり、試合後に配信で観たりして「すげえな〜」と思っていましたが、実際に対戦したら「強さ」を身に沁みて感じました。
徹底的に攻めてくるところや隙がないところ、一つ一つの技のシャープさなど。青柳さんの「凄み」を実感しました。
――青柳選手に敗れましたが、また一つ目標ができましたね。
安齊:当分の目標が“打倒・青柳優馬”になると思います。試合前は「青柳さんに認められたい」とか「超えたい」と言ったけど、正直今はそんな気持ちがないんです。
「認められたい」だと、青柳さんの一歩後ろを歩くことになりますから。