――ジュリア選手が抜けることで、マリーゴールドのメンバー一人一人がレスラーとして自立しようと、もがいているように感じます。
風香:ジュリアさんが抜けるのは寂しいけど、抜けることで新たな流れが生まれる気がします。
彼女はリング上だけではなく、外に向けての発信力も絶大なカリスマだったから、正直私は不安も大きいですよ。
でも、ジュリアさんが旗揚げ戦でケガをして欠場している間、(ロッシー)小川さんが「ジュリアが渡米した時の準備」として、いろんな取り組みで底上げしてくれました。
小川さんが「イケる」と言っているので、その言葉を信じて私もやるべき育成をしっかり頑張ります。
――精神的な支柱であるジュリア選手の海外挑戦、他の選手はどのように受け止めていますか?
風香:残されたメンバーは寂しい気持ちもありつつ、「チャンスだ」という気持ちの方が強いと思う。「次にマリーゴールドを引っ張るのは自分」という選手が多いのが心強いです。
今までのプロレスの歴史で、“誰かがいなくなったら誰かが育つ”というのをずっと見てきました。
だから小川さんや選手たちが前を向いてる以上、私も不安は消して次のエースが誰になるか楽しみにしたいと思います。
翔月なつみ、松井珠紗、桜井麻衣も虎視眈々と狙っていると思いますよ。
リーグ戦って実力はもちろんですが、コンディション、持久力、いろんなものが揃っていないと勝ち抜けないので、この期間は日常生活から緊張感があります。
誰にでもチャンスはあるし、逆に誰もが危機でもある。例えば、熱が出て週末の連戦を欠場したらそれだけで巻き返せなくなる。リーグ戦は夢があるけど、怖いです(笑)。
――ジュリア選手が「残った選手たちが必死になってやってくれる」と話してくれました。
風香:ジュリアさんがいなくなるタイミングで「DREAM☆STAR GP2024」が開催されるのは運命なんじゃないかと思います。
小川さんがタイミングを合わせたのかもしれないけど、出場するレスラーにとって明確に抜け出す絶好のチャンス。
たぶんニュースやSNS等で伝わってる以上に、みんな燃えていると思いますよ。