――8月10日大阪大会、クリス・ブルックス&正田壮史組(シャーデンフロイデ・インターナショナル)の挑戦を受けます。
遠藤:7月の両国大会前の防衛戦は4月。約3か月空いてしまいました。ベルトを持っている立場として「防衛戦をしないとベルトは活きてこない」と考えています。
今回、ちょうどいいタイミングでクリス・ブルックス&正田壮史組との戦いが正田の地元大阪で組まれた。
「正田壮史デビュー2周年記念試合」でもある。だったら「KO-Dタッグの防衛戦にしてもいいのではないか?」と僕が判断しました。
【DDTプロレス クリス・ブルックス(1)】叔父が持ってきたプロレスビデオを繰り返し観ていた
約2年ぶりにKO-D無差別級王座を手にした竹下幸之介。初防衛戦の相手は竹下に対して3勝1敗と勝ち越しているクリス・ブルックス。クリスは2007年にデビューし、主にイギリ…
――その挑戦相手の印象を教えてください。
遠藤:クリスは2020年から日本に移住。あの頃から印象は変わらないです。201cmの身長で飛べるし関節技も極めるしハードコアもできる。日本のプロレスにすっかり馴染んでいる。
イギリスでの実績以上に日本でのキャリアも積み上げKO-D無差別級王座も戴冠している。KO-Dタッグ防衛戦の相手として申し分ない選手です。
そして正田。DDTが正田を推したい気持ちは分かります。ただ正田自身がその域に達してないと思う。ファンの間では「KONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介)みたいに…」といったツイートを見ますが、正田と戦って感じるのは竹下との“違い”。残酷な評価ですけど「竹下には及ばない」。
多分、正田は竹下と違ってプロレスが好きでDDTに入団したわけではない。竹下は小さい頃からプロレスが大好きで“プロレスラーになるために生まれてきた”というタイプ。正田はそうではない。だから、そこを背負わせるのは逆に可哀想なんじゃないかと。