――フェロモンズが生まれたきっかけを改めて教えていただけますか。
ディーノ:元々は「飯野雄貴が持て余している」ことがきっかけだったの。飯野の“内側からにじみ出る才能”を全く生かせていなかった。
いわゆる“プロレスラーらしいプロレスをすべき”という体育会系ならではの思い込みが、飯野本人にあった。でも私的には「そうじゃない」と感じたのよ。
飯野にものすごいポテンシャルがあると思っていたので、「まずは自分の中からにじみ出るものを大事にしていこうよ」と。それを表現できる場を作ろうと始めたのがフェロモンズ。
――一つの形となり、花が咲きましたね。
ディーノ:花が咲いたのかな。飯野の才能はまだまだあるけど、“只者ならぬ存在感は出たかな”と思っていますね。
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――飯野選手のキャラクターはもちろんですが、「つらい時は俺たちを見ろ」という言葉に勇気をもらったファンは多いと思います。このフレーズは、どのように生まれたのでしょう。
ディーノ:ほんのちょっとだけ深い話をしますね。私が“自分のキャラで言ったら違和感があるな”と思う言葉が多くあるの。それをフェロモンズに乗せて言わせていたのよね。
――「つらい時はフェロモンズを見ろ」は、ユニット「フェロモンズ」としてだけでなく「プロレス」も包括されていたのですか。
ディーノ:そう、私は「フェロモンズを見ろ」と言っているけど、それはプロレスや、さらに奥のものでもあるのよ。