――D王GPで優勝すると、次はKO-D無差別級のベルト挑戦が視野に入ると思います。現在のKO-D無差別級チャンピオンはHARASHIMA選手。王者に対しては、どういうイメージをお持ちでしょうか。
遠藤:正直、一時期HARASHIMAさんは劣化してきていると感じていました。年齢不詳だけど、王者も「年齢には勝てないんだな〜(笑)」と思っていたのですが、最近盛り返していますよね。
11月3日両国国技館で、チャンピオンの竹下から王座を奪還した辺りから勢いが付いてきたように感じます。あの時、周囲の声は「竹下が防衛するだろう」という声が多かったけど、僕はHARASHIMAさんが王座に返り咲くだろうと予想していました。
――それはどうしてですか?
遠藤:HARASHIMAさんはDDTで一番負けず嫌いな人なんです。両国大会の前哨戦で竹下にボロクソにやられっぱなしでしたけど、両国の試合で竹下に何をされても返し続けるだろうな、と僕は思っていました。
竹下に「逆エビ固め」を極められても「ジャーマン」で投げられても、HARASHIMAさんは必ず返し続けるだろうと。
――D王GPで頂点に立てば、その「何をしても立ち上がってくる」HARASHIMA選手と戦うことになりますが、対策はありますか?
遠藤:んっ…どうしましょう。HARASHIMAさんからギブアップも3カウントも取ることも難しいですが、闘うとなれば、しっかりと準備をして全神経を注いで試合に臨みます。
万全の体制でリングに上がらないと、今のHARASHIMAさんには勝てないですから。
――そのくらい今のHARASHIMA選手は怖い存在ということですね。そして来年、遠藤選手とって20代最後の一年になりますが、どんな一年にしたいですか?
遠藤:お金を稼ぎたいです。色々な団体に出場して10億稼ぎたい!(笑)。それに加えて、海外にも積極的に試合をしに行きたいですね。
――最後に12月28日後楽園ホールに向けて意気込みをお願いします。
遠藤:プロレスは映像で観ることもできますが、実際に会場で観戦し、全身で体感して頂くことが一番の楽しみ方だと思います。
これまでプロレスに興味がないとか見たことがない人が、このインタビューを見てプロレスに少しでも興味を持って頂けたのなら、12月28日のDDT後楽園ホールに足を運んで貰いたいですね。
そしてメインイベントで、最後にリングに立っている僕の姿を見て欲しいです!
<おわり>
取材・文/大楽聡詞
編集・写真/佐藤主祥