【DDTプロレス 男色ディーノ(前編)】7.21両国大会、人生をそのままリングに投影させてきた私が「ドラマティック・ドリームを体現できる男」として髙木三四郎を引退させてやる!

――6.30後楽園大会では「髙木選手のやり残しは全部なくさせてやる」と。「やり残し」とはなんでしょう。

ディーノ:プロレスラーって、「あれもやりたい、これもやりたい」とズルズル続けてしまうものなのよ。 

言葉を選ばずに言うと、プロレスラーって人生で“elect(勃起)”する瞬間をプロレス以外にあまり見つけられない。プロレスが人生のハイレベルな喜びなのよ。これはプロレスラーならわかると思う。

プロレスが自分にハマらなくてやめてしまう人もいるけど、50代60代まで戦い続けるプロレスラーって多いじゃない。それって他に面白いことがないからなのよね。だから、やめたくない気持ちはすごくわかる。

だからこそ、悩んでいることもわかっているの。体のことや、この先の人生のこと、社長業のことを考えて、このまま続けていいのかどうか…。髙木三四郎が悩んでるのはなんとなくわかっていた。

でも、「プロレスラー」という本当に楽しいものにすがりついている自分も嫌なはず。

だから1回休養して、客観的に“自分を見る”という選択を取ったのだと思う。でもそんな気持ちで離れたら、きっとまたズルズルと気持ちを引きずってしまう。

復帰しようがしまいが、その人の人生だから、私は知ったことじゃない。でも、1回辞めさせるつもりでやらないと、髙木自身、自分を見直すことはできないなと思ったのよ。自分の思いや未練、全部ひっくるめて「やり残し」だよね。

髙木は未練を断ち切って、プロレスから1回離れたいんだろうと思っているので、「させてやるよ!」ということ。

――7.21は対戦形式がウェポンランブル、髙木選手の未練を断ち切らせるためにどのような準備をしているのでしょう。

ディーノ:引退試合のようにやってやりますよ。そこまで盛り上げたら、「どの面下げて戻ってくるんだ」となるじゃない(笑)。髙木三四郎の集大成を飾ってやります。

――髙木選手は、ディーノ選手と節目節目で試合をしてきた、と話していました。髙木選手との印象に残っている試合はありますか。

ディーノ:2005年、私が初めてKO-D無差別級のベルトを獲った戦いね。挑戦した当時のチャンピオンは髙木三四郎だったわ。 

2017年両国大会では、ウェポンランブルで試合しましたし、髙木は自分のなかで大きな存在ね。
<後編に続く>

<インフォメーション>
2024年7月21日(日)東京・両国国技館「 WRESTLE PETER PAN 2024」が開催。髙木三四郎 vs 男色ディーノ〜髙木三四郎無期限休養ロードFINAL〜ウェポンランブルが行われます。
■チケット等、詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご覧ください。
■試合は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEでお楽しみください。
◆男色ディーノ X(旧Twitter)
◇男色ディーノ note

取材:文/まるスポ編集部
写真提供/DDTプロレスリング

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