――ところで髙木選手と出会った経緯を改めてお聞きしてもいいですか。
ディーノ:元々、私はインディーの小さな団体に所属していたの。当時、サムライTVというプロレス専門チャンネルが、インディ団体にフォーカスしたコーナーを作っていた。
そこで透明人間 vs 男色ディーノの試合を取り上げてくれて、話題になったわ。今で言う「バズる」ってやつ。
当時はプロレス熱があり、観ている人もたくさんいた。そのなかの1人が髙木三四郎。「あれ、うちに呼んでみよう」となったらしく、DDTに参戦し始めたの。
プロレス的な出会いとしては、大家健が当時ゲイキャラで試合していたけど、「会社からやらされている感」が出てしまっていた。
それを叩き直すために、本物のゲイレスラーが大家健を襲いに来た、というストーリーになっていたわね。
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――プロレス的な出会いが別に存在したのですね。髙木選手はディーノ選手のことを、「ドラマティック・ドリームを体現できる男」と。ご自身はどう捉えますか。
ディーノ:体現する男…。難しいよね。「人それぞれのドラマティック・ドリームがあっていいんじゃない?」と思っているので、私だけが特別な存在とは思わない。
でも、「人生をそのままリングに投影させる」というのが私の中のドラマティック・ドリーム。そういう意味では、誰よりも体現してきたかな、とは思うわね。