――ところで7.10無期限休養ロードのラストマッチに男色ディーノ選手を指名されました。
髙木:「ドラマティック・ドリームを体現できる男」であり、ハレンチ極まりない存在ですよね。
本来、ディーノ選手はプロレス界にいられない存在だったと思うんです。今でこそ、みなさんに受け入れられていますが、デビューした当時、彼のような試合は日本で受け入れられなかった。
そういう意味で、彼はDDTにしか惹かれなかったと思うし、DDTを愛しているからこそ、ここでしか気持ちを満たせなかったところがあると思う。それで「DDT」を体現できる人間なのかな、と思いました。
――これまでディーノ選手と戦った中で印象に残っている試合はありますか。
髙木:いっぱいありますよ!2005年10月23日後楽園、僕が保持していたKO-D無差別級にディーノが挑戦したタイトルマッチ。ディーノが勝利しKO-D無差別級タイトルを初戴冠。この試合がきっかけで、男色ディーノは「色モノだけではない、実力派だ」というイメージを一気に出せました。
2017年にDDTはサイバーエージェントのグループ会社になりましたが、その前にも試合をしている。本当に節目節目で試合をしているんです。そういう意味では今回の7月21日も節目なのかなと。
――対戦方式は、DDTを象徴する“ウェポンランブル”です。
髙木:今までの集大成を見せる形になるのか、それとも新しいものが生み出されるのか…。