【全日本プロレス】7月20日後楽園、三冠王者の安齊勇馬「挑戦者・本田竜輝の“息の根を止める”」

――最後は諏訪魔選手の十八番である「バックドロップ」で3カウントを奪いました。バックドロップをフィニッシャーに決めていたのですか。

安齊:いや、試合中の“ひらめき”みたいな感じでしょうか…。3連発バックドロップ食らって、痛みを感じながら「うわ、すげえな」っていう感動もあって…ほんとに一発で意識が飛びそうになるんですよ。

諏訪魔さんの技は一発一発の衝撃が大きい。中でもバックドロップは強烈。意識したわけじゃなく、気がついたら勝手に使っていました。

――5.29後楽園、宮原健斗選手との三冠王座初防衛戦でも、安齊選手は宮原選手の得意技シャットダウンスープレックスを繰り出しました。対戦することで相手のフィニッシャーを自分の中に取り込んでいるのかなと。

安齊:「やってやろう」っていう故意的な気持ちではありません。僕の場合、他の選手に比べて、スタイルに空白の部分が多いと思うんですよ。

宮原さんには宮原健斗のスタイルがある。例えば、「じっくり時間を掛ける入場」や「場外での頭突き攻撃」「シャットダウンスープレックスという完璧なフィニッシャー」など、すでにその全ての枠組みが決まっているように感じます。もちろん、さらにそのスタイルを進化させることはできると思うんです。

でも僕の場合、枠組みができてはいますが、まだ何でもない余白があると思う。そこに「ひらめき」というか、咄嗟の判断でシャットダウンを入れたとか、今回のバックドロップが入ったとか、という感じですかね。

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