7.13大阪大会のメインイベント三冠王座戦で、挑戦者・諏訪魔からバックドロップで3カウントを奪い、3度目の三冠王座防衛を果たした安齊勇馬。7.20後楽園大会での三冠王座挑戦に名乗り出たのは、同門「ELPIDA(エルピーダ)」の本田竜輝。ELPIDA対決となる三冠王座防衛戦、もちろん安齊に妥協は一切ない。
――7月13日大阪大会、諏訪魔選手の三冠王座挑戦を退け、安齊選手は3度目の防衛に成功しました。その闘いを振り返っていかがですか。
安齊:簡単に言うと、「今回もきつかった」という思いです。僕のスタイル的というか絵柄的にも、相手の攻撃に耐える試合になるのはわかっていたんですけど…
【全日本プロレス 本田竜輝】三冠ベルトを持つ安齊勇馬を見るたびに嫉妬。7月20日後楽園で俺が三冠王座を獲得し全日本を引っ張っていく!
やっぱり諏訪魔さんの一発一発の威力って本当に見てわかる通りで。食らったら、その一発の破壊力が凄かった。
それを全部耐えられたのは自信になりましたし、その上でベルトを防衛できたことも、本当に自信に繋がりましたね。
――安齊選手は諏訪魔選手にスカウトされ2022年に全日本プロレスに入門しました。ある意味、諏訪魔選手は安齊選手をこのプロレス業界に繋いでくれた人物。その諏訪魔選手を三冠王者・安齊勇馬として迎え撃つことに、特別な感情はありましたか?
安齊:今まで諏訪魔さんは、僕に対して「息子を育てる感じ」だったと思うんですよ。常に成長を見守って背中で引っ張ってもらっていると僕は勝手に感じていました。
今回、試合前の記者会見や挑戦表明の段階から、僕のことを1人のプロレスラーとキチンと見てくれていると感じました。
――諏訪魔選手は「最後の三冠王座挑戦」と話していました。諏訪魔選手にとって「背水の陣」の覚悟で臨んだ挑戦。「あとはもう若いヤツらでしっかりやってくれ、俺はここでお役御免だ…」と諏訪魔選手のコメントにもありましたが、安齊選手に託すような闘いにも感じました。
安齊:そうですね、なんていえばいいんでしょう。託すような試合… 今思うと、そういうところはあったのかなと思いますね。
そうでなかったら、試合前から「これが最後の挑戦だ」って発言もしないと思います。それも全部含めて、僕の最後のバックドロップでもあったので。