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――そういう意味では、7.21両国大会はMAO選手と上野選手個々の持っているイデオロギー(価値観・世界観)の戦いでもありますね。
MAO:上野勇希と僕の考えが全く違うわけじゃなくて、見据えているところは一緒なんですよ。ただ、やり方が違うというか。ルートが違うだけで、目指している先は同じ。
「DDTプロレスを、もっと上のステージに持って行きたい」と上野勇希は言います 。僕も同じ考えですけど、最初は邪(よこしま)な気持ちでした。
自分がDDTを面白くして盛り上げて、お客さんがいっぱい入るようになって、みんなで金持ちになれたらいいなって。みんなで稼いで良い時代を作れたらいいなって考えていました。
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コロナ渦、僕はそういう思いで頑張っていた。でも上野勇希は「DDTを盛り上げたい」と純粋な気持ちで頑張っていた。目指しているところは一緒なんです。共通認識はDDTを盛り上げること。
最初は「Make Money」って感じで自分のことばかりでした。でも今は自分のことなどどうでも良くて、後輩たちもスタッフもお客さんもみんながHAPPYになれるDDTにしていきたいですね。
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――最後に7.21両国大会に向けての意気込みをお願いします。
MAO:本当に最終決戦。僕の人生の中でこんな大舞台はないと思います。プロレスキャリア関係なく、普通に人生の中で一番大きいイベントが来たと思っています。
中学生プロレスをしていたあの頃の自分に「プロレスラーを目指しDDTに入門したMAOは正しかったんだよ」と胸を張って言えるような両国のメインイベントにしたいです。
(おわり)
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<インフォメーション>
2024年7月21日(日)東京・ 両国国技館「 WRESTLE PETER PAN 2024」が開催。メインイベント~KO-D無差別級選手権試合<王者>上野勇希 vs MAO<挑戦者>※第82代王者6度目の防衛戦が行われます。
■チケット等、詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご覧ください。
■試合は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEでお楽しみください。
MAO X(旧Twitter)
MAO Instagram
取材:文/大楽聡詞
写真提供/DDTプロレスリング