【DDTプロレス 上野勇希(前編)】「MAOがDDTである」からこそ、僕のDDTができる。一番に期待したのは、輝いている「DDTのMAO」とKO-D無差別級を戦えること

KING OF DDT 2024を制覇したMAO(右)は、KO-D無差別級王者・上野(左)に挑戦表明

――KING OF DDT 2024の優勝はThe37KAMIINAの同門MAO選手。7月21日両国国技館でのビックマッチで、KO-D無差別級選手権試合が決定しました。挑戦者がMAO選手に決まった時はどんな心境でしたか。

上野:僕らThe37KAMIINAは、常にお互いに刺激し合っています。6.16TOKYO FMホールでMAOちゃんのDDT UNIVERSAL王座タイトル防衛戦がありました。

もちろん、僕らは仲間としてMAOちゃんを全力で応援しました。やっぱり試合を観て「MAO」はすごい人だって思うし、MAOちゃんの動きに驚嘆する。

瞬馬のEXTREME王座へのエネルギー、サウナに対する熱量も半端ない。To-yは 何を考えているかわからないような人間ですけど、僕らだからこそわかるTo-yのすごさがある。だから僕たちは仲間として好きという以上に、特別な存在なんです。

チームだからどうっていうのではなく、メンバー個々の熱をお互いに与え合っているからこそ、この素晴らしい選手とタイトルマッチを行うワクワクする気持ちが高まっています。

今、改めて言わせてもらうと、僕はMAOさんに会えて、MAOさんにはすごく感謝しています。MAOさんはいつも僕に言ってくれるんです。「上野勇希がいるから俺は自由に遊べるんだ。自由なことがやれるんだ。MAOでいられるんだ」って。

でもそれは、僕からしたら全く持って逆。MAOちゃんが海外での UNIVERSALも無茶苦茶なことも楽しいことも全てやってくれて「MAOがDDTである」からこそ、僕の中のDDTができる。自分は何も考えず自分のことだけに集中することができるんです。

UNIVERSALチャンピオン・MAO、KO-D無差別級チャンピオン・上野勇希。この二人が突っ走っていくこと、もうそれだけでDDTでやれていると思える。

だからずっと僕たちは輝き続けていけるんだと思う。だから、MAOちゃんがKING OF DDTに優勝して最初に感じたのは、チームとしてというより、輝いている「DDTのMAO」と戦えるかもしれないっていう期待感が一番でしたね。
<後編に続く>

<インフォメーション>
2024年7月21日(日)東京・両国国技館「WRESTLE PETER PAN 2024」が開催。メインイベント~KO-D無差別級選手権試合<王者>上野勇希 vs MAO<挑戦者>※第82代王者6度目の防衛戦が行われます。
■チケット等、詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご覧ください。
■試合は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEでお楽しみください。
上野勇希 X(旧Twitter)
上野勇希 Instagram

取材・文/黒澤浩美
写真提供/DDT プロレスリング

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