6.24(月)、全日本プロレスの東京・後楽園大会。第3試合では青柳優馬vs黒潮TOKYOジャパンのノーDQマッチ(反則裁定なし)が行われた。
4.20浜松大会、チャンピオンカーニバルで対戦した青柳と黒潮。黒潮のジャケットを奪い、青柳がリングアウト勝ちを収めた。命の次に大切(?)なジャケットを奪われた黒潮は「青柳だけは殺す」と大激怒!5.29後楽園で再戦。
入場前、黒潮は椅子を手に青柳に襲いかかる。殺気を宿した黒潮は青柳の脳天にイスを振り下ろしイケメンスラッシュから3カウント。黒潮が雪辱を果たした。それでも怒りがおさまらず、「もうルールはいらねえだろ。ノーDQでいいよ」と3度目の一騎打ちが6.24後楽園で決まったのだ。
試合前、青柳は「今まで(ノーDQマッチは)触れていなかっただけで嫌いではない。ただ初めてなので出たとこ勝負。凶器も椅子しか用意していません。あとはお客さんの応援グッズとか現地調達します」と初のノーDQマッチを前に落ち着いた様子。
試合は「HELLO」が流れ、黒潮TOKYOジャパンが入場、ここで青柳が竹刀で襲撃。あまりにも激しく殴りつけるので、あっという間に竹刀が木っ端微塵。
壊れた竹刀を振り回す青柳に、黒潮は白い粉を投げつけ青柳の視界を奪う。黒潮は、リング下に用意したイスやギターをリング内に投げ入れ青柳を殴りつける。
流れを掴んだ黒潮は、たらいに何度も青柳の顔面を打ちつける。仰向けの青柳の身体にラダーを置き、トップロープからスワントーンボム。黒潮自身もダメージを受ける。
黒潮は青柳にイスで殴りイケメンスラッシュ。だが黒潮はフォールにいかず、リング下から机を取り出し、リング中央に固定。青柳を仰向け状態に。そして3メートル以上あるラダーの上からスワントーンボムを狙うも、青柳はスレスレのところかわし、黒潮は自らの背中を机に打ちつける。
立ち上がった青柳は「もう、いらねえ」と手に持ったイスを捨て、黒潮と素手で殴り合う。最後は青柳が力尽きた黒潮を担ぎ上げ、ロックボトム→ロックスターバスター→ザ・フールと繋ぎ3カウント。見事、青柳が初のノーDQマッチを勝利で飾った。
青柳(19分18秒 ザ・フール→片エビ固め)黒潮
試合後、二人はリング上で抱擁。お互いの健闘を称え合った。
バックステージコメント
黒潮「気持ちで負けたんだな。全然ムカつかなかった。今日だけは言おうかな。試合を受けてくれてありがとう。楽しかった。次は普通にやろうか」
青柳「いろんな武器を駆使してお互い殴り合ったってどうだ。最終的に勝ったのは俺かもしれないけど、怪我もしてない。ビックリしてるぞ。プロレスラーには武器なんかいらないんだよ。この身体、この頭脳、そして黒潮TOKYOジャパンは反則級のパッションがある。プロレスラーに必要なのはその3つだ。 武器なんかいらね。今日はあいつと試合ができて本当に良かったと思う。 黒潮TOKYOジャパン、やっぱりめちゃくちゃ強いですね。またやろう」
<インフォメーション>
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取材・文/まるスポ編集部