――今年1月3日復帰直後の1.28後楽園大会で、DDT EXTREME王者・平田一喜選手に挑戦。この試合を振り返ってみていかがでしたか。
勝俣:そうですね…。復帰して、プロレスができる幸せ、応援してもらえる幸せを噛み締めました。そのとき、ケガをしたことで返上してしまったEXTREMEのタイトルを、すぐに獲り返さなければいけないという気持ちが芽生え、挑戦を表明しました。
欠場中、EXTREMEを駆け抜ける平田さんの姿を見て、「平田一喜の試合はすげえな!」と思っていました。To-yがたまたまけん玉に成功したので、僕は運良く平田さんからベルトを奪い返すことができました。
しかし、「平田一喜」は絶対に超えなければならない1人。リスペクトしている平田さんから勝ち獲ったベルトはプレッシャーがありますね。
平田さんが描いたEXTREMEの試合は本当に面白かった。「平田一喜」の試合を超えていくことで、ベルトの価値を上げていきたいです。
――勝俣選手が防衛戦を戦うたびに、対戦相手だけでなく、「平田一喜」という前DDT EXTREME王者とも戦っているのだろうなと思って観ていました。
勝俣:その通りですね。
――平田選手はEXTREMEの価値を今までとは違うベクトルに持っていったと思います。その価値を超えなければならない。多くの選手から防衛しなければならない。そして様々なルールの可能性を考えなければならない。勝俣選手には戦うものが多いだろうなと感じています。
勝俣:「平田一喜」という存在自体がDDTのEXTREMEだと思っています。常にその存在と戦っているし、前王者としての平田さんとも戦っています。でも、僕にしかできないEXTREMEがある。
例えば平田さんが「自分に有利なルールを考えること」に長けているとしたら、僕らしいEXTREMEとは、「気持ちの強さ」を見せること。特殊なルールの中で、気持ちの強さから運を味方にして戦う。4月7日にプロレスリング・ノアのHi69選手と戦った「開運!!痛みを呼ぶサバイバル凶器(おみ)くじ大決戦」でも、運が勝敗を分けたと思っています。