【プロレスリングWAVE 桜花由美】社長就任から2年、激動の日々(後編)

――今タッグを組んでいるマーベラスの桃野美桜選手とは、宮崎選手とタッグを組んだ経験が影響していますか?

桜花:影響していますね。若い桃野に対して、「何をしても大丈夫だよ、私が付いているから」という気持ちでいます。私は桃野の両親と同じくらいの年齢なので、桃野は私のことを「Mammy」と呼ぶんですよ(笑)。

――昔の女子プロレスは、先輩に対してタメ口というか対等な立場ではなかった気がします。その発言からも桃野選手は伸び伸びプロレスをしているように感じます。

桜花:他団体に出場している方が、選手はイキイキしているんですよ。自分の団体はキチンとしなければ行けない。だからWAVEに参戦した他団体の選手には羽根を伸ばして欲しいと思っています。

――たしかにWAVEのリングに上がっている他団体の選手の表情はイキイキしていますね。そういえば3.6上野恩賜公園野外ステージで行われたAssemble(アッセンブル)で、WAVEはメインイベントでした。

桜花:アッセンブルは各女子プロレス団体が1試合ずつ提供試合を行う大会です。WAVEは真面目な試合もするけど、「他の団体がガチガチした試合をするから、私たちは箸休め的な試合で行こう」と思い、試合順を決めるくじ引きをしたらメインを引き当てるという。

 そのことをWAVEメンバーに伝えたら怒られました。「第3試合くらいが良かったのに、よりにもよってメインって」と(笑)。タッグマッチが多いのでWAVEの特色を出せるように4WAYにしました。

――試合後のSNSで、「メインがWAVEで良かった」「WAVE楽しすぎた」という意見を多数見ました。ところで桜花選手にとってGAMIさんの存在とは?

桜花:プライベートでは一緒に居たくないけど、すごく尊敬する人です(笑)。いろいろなことあって、「会社やばいかも…」という時、GAMIさんがいてくれたから会社が存続できたことが沢山ありました。

 この会社がなくなった時、私はプロレス界から居なくなる時ですね。この会社がある限りGAMIさんとは一緒にやっていきたいと思っています。

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