【プロレスリングWAVE 桜花由美】社長就任から2年。激動の日々(前編)

――JDでは怪我も多かったですね。

桜花:左膝半月板損傷と左膝靭帯断裂の重傷を負いました。その時は「プロレスラーにならなければ良かった」と悔やみましたね(苦笑)。2007年7月JDの解散試合で、プレ復帰戦をしました。

――その後、GAMIと一緒にプロレスリングWAVE(以下 WAVE)を設立しましたね。

桜花:JDが解散すると決まった時、私の選択肢にフリーはありませんでした。どこの団体に所属しようか考えた時、私のカラーに合う団体がなかった。

 GAMIさんはフリーとしてJDに参戦していました。そして「団体を立ち上げるけど一緒にやらへん?」と誘ってくれた。「真っ新なところだったら自分の色に出来るかも」と思いWAVE設立に参加することにしました。

――2人で団体を立ち上げるとは勝負に出ましたね。

桜花:27歳、若かったんでしょうね(笑)。ただ周りからの風当たりは強かった。今でこそ普通ですけど、「2人で団体を名乗るなんて有り得ない」「団体が1年持たないだろう」とか言われました。でも私逆境って好きなんですよ。燃えましたね。

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――WAVE設立当時はいかがでしたか?

桜花:どん底ですね。2人で立ち上げたので、他の団体から選手を借りることになります。通常、土日に団体の試合があるので、土日は選手を借りることが出来ない。そこでWAVEは平日に試合を行うことにしました。ただ平日とはいえ多数の選手を借りることが出来ないので、GAMIさんと私はいつも1大会で2試合はリングに上がっていました。

 最初の頃は泣きながら、試合の準備をしていましたね。スタッフがGAMIさんと私2人しかいないので、前日の夜に進行表とか作っていました(苦笑)。

――状況が変わってきたのは、いつぐらいからでしょうか?

桜花:若い選手を使い出してからですね。あと所属選手が1人増えるたびに集客が増えていった。不思議ですけど1人増えると、一定数のお客さんが増えるんですよ(笑)。

後編に続く

<インフォメーション>
桜花由美選手が代表取締役社長に就任して2周年を記念した大会、PHACE2 Reboot 2nd『NAMI☆1~Apr.~’21』が、4/1(木)新宿FACEで行われます。詳細はプロレスリングWAVEのWebサイトをご確認ください。

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