5.29後楽園、チャンピオンカーニバル2024(=CC2024)覇者・宮原健斗を挑戦者に迎え行われた三冠ヘビー級戦。見事に安齊は初防衛に成功した。キャリア1年9ヶ月、新時代の旗印として団体の至宝ベルトを戴冠、王道マットの顔となった。ベルト戴冠から2ヶ月、安齊勇馬は何を思い、何を考えていたのか?5.29宮原戦を前に、その苦悩に迫った。
――あと数時間で三冠へビー級王座の初防衛戦が行われます。対戦相手はCC2024優勝の宮原健斗選手。今の素直な気持ちを教えてください。
安齊:中嶋勝彦からベルトを奪取、その後CC2024を挟んで防衛戦がなかったわけですが、初防衛戦の相手が宮原健斗。三冠ベルト防衛戦、最初にして最大の敵だと感じています。
勝つことが出来たとしても、僕が完全に宮原選手を超えたわけではない。ただ今後のプロレス人生において、CC2024覇者である「今の宮原健斗に勝つ」ということは防衛戦以上の意味があると思います。
【全日本プロレス 安齊勇馬】「チャンピオン・カーニバル最年少優勝」目指して頑張ります!
3.30大田区大会で、史上最年少の24歳10か月で三冠ヘビー級王者初戴冠を果たした安齊勇馬。4.18後楽園から開幕する春の祭典「チャンピオン・カーニバル2024」、…
――以前のインタビューで、「まだベルトを巻くことはできない」と発言していました。宮原選手に勝てば堂々とベルトを巻けるのではないですか?
安齊:それも戦ってみないと分かりません。例えば3.30大田区の中嶋戦では99%ボコボコにされて、1%の隙をついて勝つことが出来ました。
今回の宮原戦、同じような勝ち方だったら胸を張って「宮原健斗に勝った」と言えるのか。自分ではそう感じていません。ベルトを獲られる可能性もある。ですから「防衛したらベルトを巻くかどうか」を考える余裕がないですね。