【DDTプロレス MAO】KING OF DDT20周年、僕が優勝しないと今のDDTは何も革命が起きない

IRON FIST TAG王者の樋口和貞(左)とDDT UNIVERSAL王者のMAO(右)

――面白い試合になりそうですね。もう一つの準決勝、佐々木大輔vsクリス・ブルックス戦。記者会見でMAO選手はクリス選手が決勝に来てくれた方がいいと答えていました。

MAO:クリスに関しては負ける気がしない。それこそ全部知っているんで。気づいたらクリスとは5年ぐらい一緒だし、「BAKA GAIJIN + FRIENDS」も共同で運営している。

僕はクリスの隠した手札を把握しているし、その上で何回も試合してきて、いろんな勝ちパターンが見えているんですよ。それに、僕はシングルであんまりクリスに負けたことがない。ほとんど場外で勝っている。

クリスが上がってきたら、「KING OF DDT」決勝だろうが、後楽園ホールを全面的に駆け巡る試合をするし、その上で僕は絶対負けないですよ。クリスとの試合は「トムとジェリー」だと思っているんで。絶対逃げ切れるんですよ、やっぱりジェリーとして。

――MAO選手がジェリーなんですね。知恵を絞って相手の弱点を突く、といった感じでしょうか?

MAO:例えば、選手のトータルパラメータを五角形グラフで作ったとするじゃないですか。僕はパワーとスタミナって部分が結構欠けていると思うんですよ。

でも僕はそこを補おうともしてないです。五角形が綺麗に揃って「ファイブ・スター・マッチ」をするのが、現在のプロレスで「良い選手」って言われるけど、僕はそうじゃないと思ってる。

選手には長所と短所、得意なところと欠点がある。欠点がない選手って、僕は好きじゃないんですよね。見ていて危うさもないじゃないですか。

でも五角形のパラメータの最大値を全部10にして、数値10の相手と「ファイブ・スター・マッチ」をするっていうのが、今のプロレスのトレンドなんです。でも「いい試合」でしか記憶に残んないなと思って。大切なことは、その中で何が残せるかってところなんです。

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