【DDTプロレス MAO】KING OF DDT20周年、僕が優勝しないと今のDDTは何も革命が起きない

キックボクサー町田光(右)のパンチを真正面から受け止めたMAO(左)

――それで言うと3.17後楽園でのDDT UNIVERSAL戦は、対戦相手の正田壮史選手の心を折りにいったように感じましたし、2.25後楽園の町田光選手との試合もお互い削り合った試合でしたね。

MAO:町田さんとの戦いは「自分と対等な人との試合」ですよね。だから「削り合いの先で何ができるか」。ほんとに自分の手札の中で「みちのくドライバーⅡ」を最後まで取っておいたのが大きかったですよね。

キックボクシングやシュートボクシングの選手が、「みちのくドライバーⅡ」で真っ逆さまに落とされることってないと思うんで。そこが自分の強みだなと。

あと町田さんの居合いパンチから着想を得て「居合いキック」っていう必殺技も生まれました。それが今になって新しい僕の手札として活きてきていますね。

準決勝の相手はKING OF DDT2022覇者である樋口和貞(左)

――次はいよいよ準決勝、対戦相手は樋口和貞選手です。樋口選手は1回戦に納谷幸男選手、2回戦が石川修司選手と、ある意味DDTを代表するスーパーヘビー級の歴史に名を刻んだ選手と戦い、勝ち進んできました

MAO:樋口選手のような大きい選手と戦う場合、立ち向かい方も色々あります。普段だったら自分より強い選手に対して、僕はいつも手札を1枚隠しているんですよ。

樋口さんは2014年11月、僕は2015年8月のデビュー。一年先輩で一緒にキャリアを重ねてきた感じもするし、DDTのいろんな大変な時期も乗り越えて一緒に踏ん張って頑張ってきた仲間。樋口さんに対しては、逆に隠す手札がないんですよ。

だから5.26後楽園の戦いは真っ向勝負になってしまうんじゃないかって、僕は今思っていますね。

――その真っ向勝負というのは「力対力」ではないですよね?

MAO:ではないんですよ。MAO vs 樋口和貞をド直球で行くしかない。小細工とか、いろんな手段があるんですけど、手札を隠せない以上は、もう隠さずにいかなきゃいけないという意味でも「真っ向勝負」ですよ、これは。

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