【DDTプロレス MAO(中編)】ヨシヒコと怒涛のアメリカツアー、米国で初路上プロレス、そしてヨーロッパ遠征で感じたイギリスマット界の変化

2023年11月12日両国、マット・カルドナに勝利し第12代DDT UNIVERSAL王座戴冠

――海外でも路上プロレスをやるのですね?

MAO:いつもはバーでやっているんです。年末の12月31日(現地時間)の会場はハリウッドの「Knuckle Head」というバーで、「Barroom Blitz」という大会が開催されたんですけど、外に飛び出してやっちゃいました。今まで会場外でやったことなかったみたいです。初路上ですね。

普段は外に出たら危ないらしいですよ。でも12月31日だからできた。世間は新年カウントダウンでお祭り気分なので、昼間から花火が打ち上がって、あらゆるところでパーティーをして大はしゃぎしている。だから、路上プロレスしても街に溶け込んでいたんです。普段の日だったらできなかった。大晦日だったからできたんです。

年末年始はアメリカでプロレスをして1月2日に帰国。その翌日1月3日にはDDT後楽園大会で試合しましたね。

――めちゃめちゃハードスケジュールですよね。そのあと、2月早々にフランスとイギリスへのヨーロッパツアーがありました。

MAO:はい。バンガーゾーンレスリング(Banger Zone Wrestling 、略称:BZW)という団体から「MAOとヨシヒコを呼びたい」と熱いメッセージをいただきました。BZWはフランスのリヨンを拠点としてヨーロッパ地域で活動しているプロレス団体(2019年ドイツで設立当時はBodyZoi Wrestling。2024年にBZWに名称変更)。エンターテイメント性の高いショーを提供している団体として盛り上がっていますね。

欧州プロレスというと、ドイツのプロレス団体ウエストサイド・エクストリーム・レスリング (Westside Xtreme Wrestling、略称:wXw)の一強のようなところがあったんですが、新しい団体もできてプロレス界がすごく盛り上がってきているのを感じます。

ヨーロッパのマット界に、鈴木(みのる)さんやKUSHIDAさん、入江(茂弘)さんといった日本のレスラーを呼んでいますし。今、すごくアンテナが高くなっているところに、いいタイミングでオファーをいただきました。

BZWとイギリスのTNTエクストリームレスリング(TNT Extreme Wrestling、略称:TNT)が提携しているので、4年ぶりにイギリスに行くことができました。

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