【DDTプロレス イルシオン】中学の授業で夢を聞かれ、「とりあえず『プロレスラー』って言おう」と。そしたら本当になりたくなりました(後編)

――2023年4月からDDTプロレス所属になりました。DDTeeeen!!と比べて変化はありますか?

イルシオン:DDT所属になれた、という嬉しさはあります。ただ所属選手になり、「自分はDDTの中で埋もれずに、レスラーとして残れるのか…」を考えた時、体が小さいと感じました。もっと大きくしなければいけないと思って、トレーニングに励んでいます。

――イルシオン選手は、既存の技を進化させて使用します。ドラゴンスリーパーも、ただ絞り上げるだけではなく、絞りあげた自分の両腕をクラッチ。やられた方はさらに苦しくなります。

イルシオン:他の人と同じことやっても面白くない。ですから一つの技を覚えたら、そこから、「どうしたら自分らしい技になるのか」と、さらに踏み込んで考えるようにしています。

また先輩からアドバイスをいただくこともあります。僕のフィニッシャー(必殺技)は竹下幸之介さんから教えてもらいました。入門した時、「相手をダブルアームで上げて、ギリギリまで体を反って反転する技を見たことないから、フィニッシャーとして使用したら?」と提案いただいて使用しています。

――DDTの公式ウェブサイトに「変形ペディグリー」と書いてある技ですね。正式な技名はあるのですか?

イルシオン:一回しか言ってないので恥ずかしいんですけど…「Re:VISION1(リヴィジョン・ワン)」です。あまりに定着してないので、今のうちに技名を変えようかと。

――ところで3月21日から4月7日に「D GENERATIONS CUP2024(=DGC2024)」が開催。昨年はリーグ戦、今年は一発勝負のトーナメントでした。

イルシオン:僕の中で大きかったのはDGC2024の1回戦が夢虹くん。入門してから3〜4年、ずっと一緒に練習してきた仲間です。その夢虹くんと大きな舞台で試合ができた。それが何より嬉しかった。

でも負けるわけにはいかない。ここで負けてしまったら、去年と変わらない。ですから夢虹くんに勝利した1勝は大きかったです。

準決勝はTo-yさん。僕もDDT所属になり1年が経ったので、優勝を目指して覚悟を持ってDGC2024に臨みました。ただTo-yさんも改名して、「なんとしてでも結果を残したい」という思いが伝わりました。今回は覚悟vs覚悟の戦いに、僕が負けてしまいましたね。

――イルシオン選手は2021年8月デビュー、キャリア3年目。今後の目標を教えてください。

イルシオン:本当はDGC2024に優勝して「KING OF DDT~20th Anniversary~」に出場したかった。それにDDTeeeen!!で共に活動してきた夢虹くんの方がフューチャーされていると感じます。ですから僕も何かしらの爪痕を残しベルト挑戦とか…この一年で結果を出したいですね。

――現在、大学生ですか?

イルシオン:大学4年生です。来年3月に卒業します。

――最後にファンの方にメッセージをお願いできますか?

イルシオン:今年は何かしら絶対に記録を残すので、イルシオンから目を離さず見ててください!

<インフォメーション>
2024年5月5日後楽園ホール「KING OF DDT~20th Anniversary~」が開幕。歴代優勝者&準優勝者9人を含めた16人がエントリーしたトーナメント、最強の座を掴むのは誰だ!詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご覧ください。また試合は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEでお楽しみください。

イルシオン X(旧Twitter)
イルシオン Instagram

取材・文/まるスポ編集部
写真提供/DDTプロレスリング

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