【DDTプロレス 樋口和貞】いざDDT最高峰のベルト挑戦へ(後編)

――Eruptionは、元々どういった経緯でスタートしましたか?

樋口:自分が坂口さんに組ませて欲しいと言いました。そして赤井さんが合流し3人でスタートしました。

――DDTはフリーの女性選手も参加していますよね。

樋口:世志琥選手や里歩選手に関しては、確実に赤井さんの功績ですよ。KO-D6人タッグのベルトをEruptionが持っていたから世志琥選手や里歩選手が挑戦者としてDDTのリング上がってくれたと思います。

――ところで樋口選手のフィニッシュホールドのブレーンクローですが、必殺技として使い出したのは昨年のD王GP辺りでしょうか?

樋口:試合でブレーンクローは使っていました。ただフィニッシュにするほどの技ではないと思っていました。あくまで戦況を変えるための技として考えていましたね。

 昨年のD王GP初戦で大石真翔さんと戦い、フジヤマ・ニーロック(※自らの足を使用し相手の両脚を絞り上げる技)で固められた時、大石さんの顔をブレーンクローで掴んで握り全体重をかけてみました。そしたら大石さんがギブアップしたんです。

 その時、「あっ、ブレーンクローはフィッシュになるな」と思いました。見つけてくれたという意味では大石さんに感謝していますね(笑)。

――試合中、使ってみてハマった技は良くあるのですか?

樋口:ありますね。プロレスの映像を観ていて、「この技をあの場面で使ったらどうなるのだろう?」と思うことがあり、それを実際試合で使ってみます。しっくり来る技はレパートリーに増やします。

 ただ「この技は合わないな」と逆パターンもあります(苦笑)。ブレーンクローはしっくり来ました。

――昔から握力は強かったのですか?

樋口:柔道をやっていたので道着や相手を掴んだらなかなか離しませんし、相撲ではまわしを掴んでいました。それがブレーンクローに活きているのかもしれません。相手のこめかみ部分をしっかり握っていますから。

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