3月30日の横浜大会で、岡谷は4月7日後楽園大会を最後に、左ヒザ前十字じん帯断裂治療のため、しばらく欠場することを決断した。それまで岡谷は左ひざのケガをひた隠しに戦い続けてきた。「左ヒザの調子悪くて、思うように動かない。試合も思うような結果がついてこなかった」と3.30横浜のKANON戦後に胸中を吐露。「今の俺じゃあいつを倒せないってことだ。今日の負けでやっと決断したよ」と岡谷は欠場を決めた。
――3.30横浜大会でKANON選手とのシングルマッチの後、バックステージで「左ヒザ前十字じん帯断裂を患っており治療に専念する」と発言。いつごろから症状があったのですか?
岡谷:正直言うと、去年の夏か夏前くらいからですね。
――痛みは大丈夫ですか?
岡谷:ちょくちょく試合とかで膝痛めて、痛いことは痛いんですけど。でも、ちょっと時間経ったら痛みも和らぐので。固定すれば問題なく動ける状態ではありました。
――今回、手術に踏み切ろうと思ったのは、どうしてでしょうか?
岡谷:遅かれ早かれ、もう手術は絶対しなきゃいけないと。そのタイミングを考えていました。
赤井(沙希)さんや坂口(征夫)さんの引退試合や、全日本プロレスさんの世界最強タッグ決定リーグ戦への出場。その後、勝俣(瞬馬)さんとのDDT EXTREME王座のタイトルマッチとか、状況的に欠場するのは、ちょっと難しかった。
色々なことがあってタイミングを見つつ臨んだのが、3.30横浜大会でのKANONとのシングルマッチ。KING OF DDT出場を賭けた試合です。
僕が勝ったらKING OF DDTが終わってから治療に入ろうと思っていたけど、負けてしまった。そこで、「治療に専念して完全に治してから戻ってこよう」と決めました。
――岡谷選手は、この1年間での成長をご自身でも実感していると思います。そこからさらにもう一段上に行こうと考えた時に、このケガは悔しいですね。
岡谷:そうですね…ただ、もう誤魔化しきれないと。やっぱり、言うこと聞かなくなるんですよ、脚が。だんだん調子が悪くなってきて、なかなか思うように動かなかったり、結果もついてこなくなった。ですから手術という決断に至りました。
――手術すると、復帰までにどのくらいの期間が必要になるんですか?
岡谷:手術してリハビリして復帰をするまでの目安とされる期間が、8~10か月くらいですね。
――その期間は完全に動けないのでしょうか?
岡谷:膝の完治までは完全に欠場ですね。
――復帰に対して、「回復して状態がここまでなったらリングに上がろう」とか、ご自身の中で復帰の目途はありますか?
岡谷:タイトルマッチができるくらいまで。そうじゃないと意味ないかな。今以上に強くなった状態での復帰を自分の中では想定しています。
ほんと、これもチャンスだと思うので、自分が変われるチャンスとして、もっと上を目指したいですね。
――岡谷選手は昨年の3月ごろからずっとアクセル踏みっぱなしで突っ走ってきた印象があります。休むことも、ある意味チャンスかもしれないですね。
岡谷:そうですね。しっかり悪いところを治して、体のメンテナンスもして、万全な状態でリングに戻ってきます。
――最後に待っているファンの方々に一言メッセージをお願いします。
岡谷:今回の欠場、僕はチャンスだと思っているので、絶対にもっとパワーアップして戻ってくるので、待っていてください!
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岡谷英樹 X(旧Twitter)
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取材・文/まるスポ編集部
写真提供/DDTプロレスリング