【全日本プロレス 井上凌】「他団体に参戦し自分の存在を知ってもらう」という新たな目標が加わった。同世代の高鹿佑也(こうろく ゆうや)選手や瑠希也選手と戦いたい

2.20後楽園、GAORA TV王者・立花誠吾に敗れたものの、新たな技に挑戦する姿勢に井上の「2024年の覚悟」を感じた。井上は1.2後楽園で行われた新春バトルロイヤルで優勝を果たし、「2024年プロレス大賞新人賞」と「世界ジュニア戴冠」を宣言。その目標に向けてわき目もふらずに突き進む井上に近況を聞いた。

――3.6DDT新宿大会、KO-Dタッグ前哨戦で本田竜輝&安齊勇馬&井上凌vs遠藤哲哉&飯野雄貴&松永智充が行われました。DDTは初参戦でしょうか?

井上:そうです。僕自身、他団体への参戦は多くありません。6日は単純に楽しく試合ができました。

――試合後のバックステージも、本田選手や安齊選手ではなく井上選手がコメントを出していました。

井上:2人はタイトルマッチを控えていたので、僕が代弁して思っていることをストレートに伝えました。

――2.20後楽園、立花誠吾が持つGAORA TV王座に挑戦した際、「自分の覚悟を見せる技を出したい」と話してくれました。あれは「サスケ・スペシャル」でしたね。

井上:はい。僕は1.2後楽園で、「今年はプロレス大賞新人賞を獲得し、世界ジュニア王座を獲得したい」と全日本プロレスファンの皆さんの前で宣言しました。

それが嘘ではなく、本気で覚悟を持って狙っていることをファンの皆さんに伝えたかった。だからレスラーとして覚悟を示す技をタイトルマッチで披露しました。

結果として2.20後楽園で立花さんに敗れ、タイトルを奪取することはできませんでした。

ただ「サスケ・スペシャル」は、今後試合で出すには完成度を磨く必要があるので一度封印します(苦笑)。

――井上選手の覚悟がファンに伝わったと思います。それに2.20後楽園でのタイトルマッチ後、3.6DDTのバックステージコメントでの発言等を見て、井上選手の気持ちが強くなったように感じました。

井上:GAORA TV王座に挑戦し試合前のプレッシャーを経験したことで、レスラーとして一歩前進できたと感じています。タイトルマッチに向けて新たな技にも挑戦しましたし。

――ベルト獲得はできなかったけど、得るものが多く今後につながるタイトルマッチでしたね。

井上:また新たな目標もできました。それに向けてリング上で自分を表現して、日々積み上げていきたいと思います。

――新たな目標というは?

井上:僕は「プロレス大賞新人賞と世界ジュニア王座を獲得すること」を2024年の目標に掲げています。その気持ちは一切ブレていません。

そこに「他団体に参戦し自分の存在を知ってもらう」というのが加わりました。

DDTはキャリア3年未満、僕と同世代の選手がたくさん所属しています。昨年9月、諏訪魔さんと田村(男児)さんと組んで、DDTの納谷幸男選手、高鹿佑也選手、そして瑠希也選手と戦いました。

3.6DDT新宿大会も、全ての試合を見て他団体の選手がリング上で熱い戦いをしている姿に刺激を受けました。

ベテラン選手とも戦いたいですが、同世代の高鹿選手や瑠希也選手と、もっともっとやり合いたいですね。

――同世代だと「こいつには負けられない」という気持ちの戦いになるので、ファンも期待しています。

井上:熱い戦いをファンの皆さんにお見せしたいですね。

世界ジュニア王座もライジングHAYATO選手が新王者になりました。GAORA TV王座に挑戦し敗れたばかりなので一からやり直しですが、勝ち星を一つ一つ積み上げていけば、改めてタイトルも見えてくると思います。

<インフォメーション>
3月30日(土)東京・大田区総合体育館「ドリームパワーシリーズ2024」が開催されます。
詳細は全日本プロレスWEBサイトをご覧ください。

井上凌 X(旧Twitter)
井上凌 インスタグラム

取材・文/まるスポ編集部
写真提供/全日本プロレス

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