――なぜ、ジムを立ち上げようと?
加藤:現代社会はストレス社会と言われているので、そういったストレスを、このジムで体を動かし汗をかいて発散していただきたい、と思ったからです。それに僕自身、小さい頃から格闘技を始めているので、このジムでキッズ用のキックボクシングクラスも作り、子供たちに格闘技の楽しさを広めていきたい。
まず「高田馬場のキックボクシングジム」と言えば「LARA TOKYO」、そして近い将来「日本のキックボクシング」と言えば「LARA TOKYO」と、たくさんの方々に認識してもらえるように頑張ります。 また、僕は柔道整復師の資格を持っているので、将来的にはトレーナーをやりつつ、整骨院を開業したいと考えています。
これから超高齢化社会になりますから、その方々を支えたい、という気持ちもあって。だからこの「LARA TOKYO」でも、高齢者の方々に向けたクラスもニーズがあれば作っていこうと思っています。
――幅広い年齢層を意識されているんですね。ご自身の試合もありますし、やることが多くて大変そう…(笑)。
加藤:たしかにやることが多いですね(笑)。ただもちろん選手としても、さらに高みを目指していきます。今は兄がチャンピオンになり、ベルトを巻いた姿を見て「自分も頑張らなければ!」と刺激を受けていますから。
――環境的にも気持ち的にも心機一転、ここから再スタートですね! それでは少し時間を遡って前回の試合、2014年WPMF世界王者のジャン・チュンユー(中国)戦を振り返ってもらえますか?
加藤:前回は完全に体力不足で負けてしまいました。3ラウンド目から足が動かなくなってしまって…。今はこの試合の反省点を踏まえて練習しています。
――具体的には、どのような練習をしているのでしょう?
加藤:意識的に走り込みをしています。それに加えて、技術的な面の向上にも取り組みました。相手は第3代K-1 KRUSH FIGHTウェルター級王者・牧平圭太選手で強敵ですが、「負けない!」という自信はあります。
――牧平選手はサウスポーですが、やり難さはありますか?
加藤:ないです。サウスポーでも、僕はその時その時で相手に合わせていくので、どんな相手にもやり難さは感じません。
――ちなみに、加藤選手は「これは試合前に必ずやる」というルーティンのようなものはありますか?
加藤:はい。僕は試合前、計量が終わった後に焼肉を食べにいきます。これまでプロでは5試合中3戦勝ちましたが、その3勝した時に食べに行った焼肉屋が同じお店なんですよ。逆に2敗した時は別の焼肉屋だったんです。