【プロレスリングWAVE GAMI】女子プロレスの未来について(中編)

――それまではマイクで話したことがなかったのですか?

GAMI:なかったですね。「マイクをやるなら標準語で話せ」と言う女子特有のならわしがあったんですけど、それを破りましたね(笑)。LLPWの時、少しだけマイクで話したら「GAMI、関西弁だったよ」と注意されました。

スゴく関西弁を否定されたのもあり、アルシオンに行って途中からヒールになると決めた時、「ヒールの概念を変えてやろう」と思いました。例えば「ヒール=黒」とかは嫌だった。必死に玉田凛映と、いろいろ考えましたね。会社側から提示してくるユニット名も全て拒否。メインカラーを赤にして、ユニット名も会社に内緒で「ReDRUG」で発表しました(笑)。

――そのアルシオンは2003年6月に堀田祐美子選手のユニット「Z-SPIRITS」に吸収合併され、メジャー女子プロレスAtoZ(以下 AtoZ)としてスタートを切ることになりました。

GAMI:まあ時効なので言いますけど、みんな集められて「アルシオンが無くなります。AtoZという新しい会社に吸収合併されます」と言われた。どうしても納得できず、私1人だけ「今、即答で頑張ります、とは言えません」と。

その日の帰り、下田美馬さんに声を掛けられました。私は「頑張ります、なんて言えませんよ!」と言うと、「それも分かるけど、アルシオンが無くなるのは事実。だからみんなと一緒に頑張ろう」と下田さんに説得されましたね。その後、会社側からも方向性とか説明を受け、「じゃあ、やります…」と渋々了承しました(苦笑)。

――そのAtoZでの活動期間は短かったですよね?

GAMI:1年です。「コミカルをやめてくれ」といきなり言われました。「もっとシリアスにいってください」と。それでコスチュームも全て変えました。当時、タトゥーが流行っていて、顔にトライバルのシールを貼ったり、ライダースジャケットを着たりと。ただ私自身、メチャクチャ窮屈に感じてフリーになりました。

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