【プロレスリングWAVE GAMI】女子プロレスの未来について(中編)

――今観ても、レベルの高い試合をしていましたよね。

GAMI:今の若い子アルシオンを知らないのよ、本当に勉強してほしいわ(苦笑)。団体の売り出し方を首脳陣がすごく話し合っていた記憶がありますね。特に「見せ方」とか。レスラーではない背広組の人たちが色々なことを言ってくれたけど、とにかく現場のレスラーが話を聞かなかった(苦笑)。

自分が経営者になって、その時の意見や考えを理解できるようになりましたね。でも、あの頃は背広組の大人たちの言っていることに反発していた。

アルシオン時代は「レスラー」としてリングに上がっていました。余計なことを一切考えなくて良かったもん(笑)。レスラーとして理想的な生活を送っていましたよ。事務所仕事をせず、毎日道場に来て身体を鍛える。終わったらチャンコを食べて帰る生活。

みんなとの仲はギスギスしてたな。女だからしょうがないけど。でも仲が悪くても、それをリング上で「プロ」として魅せる戦いをすればいい。私なんか取材中、大向美智子と殴り合いの喧嘩したことあるもの(笑)。

――今は仲良いのですよね。

GAMI:今は仲がいいです(苦笑)。会社としては大向とか府川唯未を推したかったけど、私の会場人気が高かった。会場の空気が有耶無耶な感じになると「GAMI締めろ!」とお客さんが言うの。「いやいや、私今試合してないし…」と(苦笑)。

――でもGAMIさん、締めていましたよ(笑)。

GAMI:うん、締める(笑)。1度、試合後ありえない空気が漂った時があって、「これは、やばいやばい」と。他の選手がマイクを持ったらグダグダになることが予想できたので、リング上に行ってキッチリ締めました(笑)。

――それは生まれ育った大阪特有の気質みたいなものでしょうか。

GAMI:う〜ん、わからん。わからんけど、自分がマイクで話すようになって、初めてマイクの難しさに気付きましたね。

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