――海外遠征の際、心がけていることはありますか?
MAO:SNSの発信を多めにすることですね。動画配信や海外中継は団体ごとに別々の課金システムで、日本のファンみんなが観られるわけではない。だから海外での活動状況をできる限り発信するようにしています。
それに僕は武者修行で「海外で何かを学ぼう」と海外遠征しているわけではない。DDTを代表し、「DDT UNIVERSAL王者」として海外のリングに立っています。
「海外に行きました。ひっそり何試合か戦いました。帰国しました」、これでは意味がない。
海外で試合をしていることを世界中に発信しないと、団体を代表しベルトを持って海外遠征している意味がありません。だから断片的でもいいから、SNSで積極的に発信するように心がけています。
もちろん得るものもあります。でも自分の役割を果たすために、自信たっぷりと「日本からDDT UNIVERSAL王者が来たから、会場に観に来てね」という気持ちでやっています。
――英語でSNS発信も行っていますよね。遠征するたびに英語のスキルはアップしていますか?
MAO:上がってますね。先日、上野でThe37KAMIINAの撮影をしていたら、「お前らはロックバンドか?」と外国人に囲まれました。
それで「プロレスラーだよ。今晩、試合があるから、会場で流す動画のビデオ撮影をしているんだ」と。自分でも驚くほど、ポンポン英語がでてきていました。
最後には一緒に写真を撮りましたね(笑)。英語のスキルは、かなり上がってます。文法ができるとかではなく、シャイじゃなくなり英語に慣れてきた感じです。
クリスって、日本語を完璧な文法で喋ってないんです。別に接続詞が完璧じゃなくても単語一つ一つをつなげて話すことでコミュニケーションは取れる。
逆に僕がアメリカに行っても完璧な英語のスキルはいらない。キチンと聴き取ろうとさえすれば、向こうの人に分かってもらえる。だから「シャイにならずに、ドンドンしゃべろう」って腹をくくりました。
控室でも、隅っこで一人スマホをいじっていることはないですね。基本だれかと喋って、酒を飲んでます(笑)。