――今後の海外での目標を教えてください。
MAO:今のところ、特にゴールを決めていません。野望としては「俺の次に(DDT UNIVERSALベルトを)持った人が困るぐらいのことをしよう」と思っています。
「このDDT UNIVERSALはMAOのものだ」って言われるくらいインパクトを残したい。
年代にもよりますが、KO-D6人タッグ王座はチームドリフ(入江茂弘&石井慧介&高尾蒼馬)のイメージが強いとか、酒呑童子(KUDO&マサ高梨&坂口征夫)の印象が残っている、というファンの方がいます。
この選手たちはファンの記憶に残る試合や行動をした。言うなれば時代を築いた人たちです。
同じように「DDT UNIVERSAL=MAO」として、このベルトの正解例を一つ提示したいと考えています。「DDT UNIVERSALのチャンピオン像は、こうあるべき」というのを作りたいですよね。
――これまでDDT UNIVERSALベルトを巻いた選手は何人もいますが、ベルトの創設理由である「海外戦略の一環として世界各国に広く挑戦者を求めてシングル戦線の活性化」を図るために体現しているのはMAO選手が初めてのような気がします。
MAO:このベルトは2020年2月にクリス(ブルックス)が初代王者になりました。ただ残念なことにコロナ禍に入った。
そしてコロナが落ち着いたら、全然海外に行かないレスラーがDDT UNIVERSAL王座のベルトを巻いたり…
だから、自分がDDT UNIVERSAL王者のあるべき姿として正解例を提示しようと思います。タイトルマッチがなくても、このベルトを持って世界中のいろんな地域に行くことに意味がある。
このベルトを持ったまま、パリに行ったやつもいないだろうし(笑)。
<後編に続く>
<インフォメーション>
2.25後楽園ホール「Into The Fight 2024」にて、DDT UNIVERSAL選手権試合<王者>MAO vs 町田光<挑戦者>、第12代王者MAO選手の5度目の防衛戦が行われます。
また、3.17後楽園ホールで「Judgement2024〜旗揚げ27周年記念大会5時間スペシャル〜」が開催されます。チケット等、詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご覧ください。
MAO X(旧Twitter)
MAO Instagram
取材:文/まるスポ
写真提供/DDTプロレスリング