3.17後楽園で、勝俣瞬馬の保持するDDT EXTREME王座に挑戦する岡谷英樹(おかたに ひでき)。2.7新宿FACE、DDT EXTREME王座次期挑戦者決定戦(ハードコアマッチ)でMJポーを倒し挑戦権を獲得。そのリング上で「勝俣さん、やっとまたあなたのそのEXTREMEに挑戦できます。ずっとあの日から待ってました」と岡谷は発言。
あの日というは、2023年5月21日のこと。両者はEXTREME王座を賭けて対戦したが、試合中に勝俣が左足首を骨折。なんとか勝俣が勝利したものの、王座を返上し、8か月間欠場。今年1月に復帰した勝俣は1.28後楽園で平田一喜を破り王座を奪還。あの日の続き、3.17後楽園を前に挑戦者・岡谷(おかたに)に心境を聞いた。
――3.17後楽園「旗揚げ27周年記念大会」でDDT EXTREME王者の勝俣選手への挑戦が決まりましたね。
岡谷(おかたに):正直、あの日負けて、「絶対もう1回挑戦してやろう」と決めていました。勝俣さんがケガで復帰した時も、「DDT EXTREME王者の勝俣瞬馬」に挑戦したかった。
僕がチャンピオンで勝俣さんが挑戦者ではなく、あくまで王者の勝俣さんに挑みたかったので。
――「DDT EXTREME王者の勝俣瞬馬」の対角線上、「挑戦者・岡谷英樹」として立ちたかったのですね。
岡谷(おかたに):そうです。だから2.7新宿でMJポーに勝って、やっと「挑戦者」として勝俣さんの前に立てますね。
――勝俣選手が欠場していた8ヶ月間、岡谷選手は様々なものを吸収し成長する時期だったように思います。
岡谷(おかたに):僕は全日本プロレスの世界最強タッグリーグ戦に出させていただき、体格の大きい選手と戦う機会もいただきました。
昨年5月のタイトル戦より一回りも二回りも成長した姿で、EXTREME王座に挑戦できます。
――昨年7月にKO-D6人タッグ王座、8月には全日本プロレスTV認定6人タッグ王座(ともにパートナーは坂口征夫、赤井沙希)、そして11月にアジアタッグ王座(パートナーは坂口征夫)を獲得、レスラー・岡谷英樹が大きく飛躍した2023年だと感じています。そのターニングポイントは、昨年1~2月に開催された若手のみのリーグ戦「D GENERATIONS CUP(=DGC)」でしょうか?
岡谷(おかたに):そうですね。あの時は悔しかった。大会前から「絶対に俺が優勝するんだ」と思っていました。優勝すると3月のDDTハリウッド大会へ参戦できる。
でもリーグ戦で高鹿佑也に敗れて、優勝決定戦に出場できなかった。落ち込んで、自分の中でいろいろ考えました。
その後、「KING OF DDT 2023」出場権を賭けた三つ巴戦が、4.1横浜で行われ、初戦で小嶋斗偉(現To-y)、2戦目で高鹿に勝ち、「KING OF DDT 2023」に出場できました。