――12.24カルッツかわさき大会は、「2023年最後をハッピーエンドにするためには自分が勝たなくちゃいけない」という気持ちで宮崎選手はVENY選手とのレジーナ戦に臨まれました。でも、やりたかったはずの葛西純選手との戦いが、2023年は叶いませんでした。2024年、葛西純選手とシングルマッチを戦うという目標達成は視野に入れていますか?
宮崎:はい、もちろんです。私は、葛西さんに狂わされた人間の1人だと思っています。
2010年10月29日、新木場での大日本プロレス・NEO女子プロレス合同興行で試合をして、そこから狂わされた人間だと思っているので、何がなんでも今年はやりたい。
――狂わされてから13年目に想いが成就するということですね。ところで 2月4日の後楽園大会、Regina di WAVE~WAVE認定シングル王座の初防衛戦が行われます。対戦相手がwaveの人気投票「ZAN1」優勝者の梅咲遥選手( ディアナ所属)に決まりました。梅咲選手の印象はいかがですか?
宮崎:初めて対戦したとき、(梅咲)遥ちゃんは10代。可愛くて元気があって、声の大きいハキハキした女の子という印象だったんです。
他に若い子もたくさん出てくるので、特別印象が強かったわけではなかったのですが、ファンの間で「梅咲はとにかく可愛い!」と評判でしたね。
とにかく若手の中で人気がある子には「はずかし固め」をかけてやりたいという欲望が出て…(笑)。
当時、20歳の成人になるまでは、「はずかし固め」をやっちゃいけないと自分の中でルールがあったのですが、勢いで遥ちゃんにやろうとしたことがあります。でも回避されて成功しませんでしたね。
遥ちゃんへの「はずかし固め」成功は、2021年3月24日アイスリボンの道場で行われた「コンプライアンスWAVE」。旧姓・広田レジーナさくら&宮崎有妃 vs 高瀬みゆき&梅咲遥の試合。
初「はずかし固め」成功に、お客さんの反応も良かった。「はずかし固め」効果で、「宮崎さんのおかげでSNSのフォロワーがすごく増えました」と遥ちゃんから連絡がありましたね(笑)。
私の中の遥ちゃんって、最初はただの若い女の子というイメージだったけど、ベルトも獲ってどんどんプロフェッショナルに近づいてきているんじゃないかな。
試合が終わった後、「すごくプロレスラーらしくなってきたね」と遥ちゃんに言ったことがあるんです。それが嬉しかったようでいろんな人に話していたみたいです。
ディアナのスタッフの方からも「この前、宮崎さんに言ってもらったことを梅咲がすごく喜んでいましたよ」って言っていました。
とにかく、遥ちゃんは本当にすごいと思います。精神的にも肉体的にも体力的にも、どんどんプロフェッショナルに近づいてきているんじゃないかなと。その結果、遥ちゃんがディアナの第17代W.W.W.D認定世界シングル王者になった。そういうものは繋がっているんだなと感じますね。