――副社長業もこなす彰人選手の立場、よく分かります(苦笑)。あと2.28後楽園大会、試合後ALL OUTの解散を宣言しました。いつくらいから考えていたのですか?

彰人:僕は昨年12月の時点で解散しようと思っていたんです。しかし飯野(雄貴)くんが欠場中だったため、(飯野が)復帰するまでは残しておきたいと思いました。ただ復帰しても飯野くんが燻っている状態だったら、良い形になるまで見守りたいと。

でも復帰した彼が縦横無尽に戦っている姿を見て、「これはALL OUTとしての役目は無くなった」と自分の中で思いました。現在、メンバーの竹下や勝俣の優先順位として1番目は「DDTサウナ部」だし、僕もKO-D6人タッグで「若手通信世代(※)」と言うのがある。
※2010〜2011年にDDTが開催していた若手選手による興行「月刊若手通信」。各団体から様々な選手が参加していた。彰人選手は、その時の中心メンバーの1人。

ALL OUTの僕らの中での存在意義、DDT内部やお客さんの中でも「ALL OUTって何のためにあるんだろう?」と言われた時に、「なかなか答えを出しにくいよね」と言うのがありました。

もちろん4年間やっていたので、解散を口にするのも言いにくいですし、それで残して置くものでもない。「このタイミングだな」と思い、切り出しましたね。

ALL OUTのメンバーでチリ人のディエゴがいるので、残すことも考えたけど、そのためだけに残すのも違う気がして。区切りを付けたいというがありました。もちろん賛否があると分かった上で、どこかでピリオドは絶対に必要だから終わらせようと思いました。

――彰人選手はこれから「若手通信世代」に力を入れて行くのですか?3.14後楽園ホールでの防衛戦の相手がDAMNATIONです。

彰人:DAMNATIONは単純に強く、3人の戦闘力がハンパないですからね(苦笑)。

若手通信世代は、ベルトを落としたら平田一喜、翔太、彰人のメンバーと組むことは2度とないと思います。翔太さんは「ガンバレ☆プロレス」の選手なのでベルトを落としたらDDTに出場することはない。

負けたら、そこで僕たちのタッグは終わってしまう。ベルトが繋いでくれているメンバーです。だからこそ躍起になってベルトを守るんですけどね。

かといって「若手通信世代」というユニットを作ろうかとなると話は別になる。そうなると高尾蒼馬が必要です。だから高尾が、僕たち側に来てくれるならユニット化しようと思っています。

今所属で残っている若手通信世代って、平田・高尾・彰人だけです。この3人が組んだ時に「若手通信世代」というユニットが組めるんですよ。だから、この3人が組まないのに「若手通信世代」を名乗るのは嘘かな、というのが僕の中にはありますね。

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