――今後、また蛍光灯IPPONデスマッチを行う予定はありますか?

彰人:2019年7月大田区の試合が良かったので、比べられてしまうと思うんですよ。だから「あの選手となら、大田区の試合を超えることができる」と思える選手が現れるまで、僕の口からは言いたくない。それは朱崇花選手にも失礼になると思います。

――「蛍光灯が割れない」という点に注目するのは、たくさんの蛍光灯が割れる蛍光灯デスマッチの真逆にあるプロレスですね。

彰人:DDTならではのデスマッチだと思います。「DDTらしさ」や「DDTでしか出来ないこと」というのを、僕は大事にしています。普通の蛍光灯デスマッチをDDTでやるのは違和感がある。だったら、「これをDDTに置き換えたらどうなるのか?」というところを意識しています。

そう言った意味で、DDTなりのデスマッチを形にしているのが、後輩の勝俣瞬馬やMAOだと思います。先日の2.28後楽園大会で、2人はDDT EXTREME級王座をかけキッズルームデスマッチを行いました。これは他の団体の方では、なかなか発想しにくいと思います。

僕たちがやってきたことをDDTの若い後輩たちが受け継ぎ、「彼らなりのDDTの見せ方」をしてくれている。キチンと後輩は育っていると思いますね。

――彰人選手はDDTに所属する前、いろいろな団体のリングで活躍されていました。そんな中DDTの所属になったのは、どういった理由があるのですか?

彰人:誤解があるかも知れませんが、「控室の雰囲気が1番良かった」からです。自分にフィットしました。

プロレスをするために会場に来て準備をし、本番まで待機している場所が控室です。ほとんどの団体の選手は淡々と準備をして試合を行い、淡々と後片付けをして帰っていく。でもDDTの控室は和気あいあいとして明るい。全くプロレスに関係のない話もします。それが1番大きかったですね。

 あとは男色ディーノさんと仕事がしたかった。プロレスラーになろうと決めたキッカケをくれたのが人なので。

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