――なるほど。「井上凌」としての武器をもう一つ作るということですね、楽しみです。話は変わりますが、最近、全日本プロレスが揺れている状況にあるとファンの間で心配する声があがっています。そのような中で、井上選手は何か思うことはありますか。
井上:そうですね。僕も全日本の所属選手なので、やっぱり思うことはあるんですけど…。正直、いつまでもファンの厚意にずっとすがってちゃいけない。僕もプロレスラーとして、良い試合をしてファンの人たちには夢を見せなきゃいけない。
「絶対、全日本プロレスでやり続ける。何がなんでも全日本プロレスで戦い続ける」っていうのは、僕のモットーです。そう心に決めているので。
だから、1月2日の後楽園大会を観ていただいてわかる通り、僕だけじゃなくて所属選手全員が、「何があっても盛り上げよう」っていう気持ちでリングに上がっていました。それはすごく心強かったです。
――ところで今年の目標を教えてください。
井上:やはり世界ジュニア王座の獲得。そしてプロレス大賞新人賞受賞です。
――あと新日本プロレスの藤田晃生選手との抗争も途中で止まっているような気がしていますが、続行の予定はありますか。
井上:そう、去年から止まっているんで、ここでちょっと一発ぶつかり合えればと。
――これまでとは違う「井上凌」をぶつけたいですよね。
井上:そうですね。今、藤田さんも自由奔放にやっていますし。僕も去年と比べて結構自由というか、そういう気持ちを持つことができたと思うので。自由にできる同士で、ほんとに色々やってみたいと思っています。
あと、メジャー団体だけじゃなく、もう少し幅を広げたいですね。去年の(新日本プロレスの)高橋ヒロムさんみたいな感じで、可能な限りいろんな団体に参戦して認知を拡げたいです。
<インフォメーション>
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取材/大楽聡詞 文/黒澤浩美
写真提供/全日本プロレス