――前回、宮崎選手に取材した際に、「ベルトがなくても素晴らしい選手がたくさんいる。私がベルトに挑戦する時は何か大きな理由が必要です」とおっしゃっていました。しかし12.1新宿FACEでは「そろそろベルトを獲ってもいいと思います」とコメントされていましたが、ベルトに対しての考えに変化があったのでしょうか。
宮崎:根本的な私の考えは変わっていないです。ベルトを持っていれば誰が見ても王者だと分かりやすいですが、ベルトを持つ持たないに関係なく凄い選手はいますからね。
今のWAVEの状況を考えて、「WAVEにベルトを戻すなら私しかいないでしょ」っていう考えがあってのことです。
AEWを主戦場にしている志田光がレジーナ王座を獲って海外へ流出したベルトが日本に戻ってきてよかったけど、今年は人が抜けたり嫌なことがあったりもしました。
でも、やっぱり最後はハッピーエンドで終わりたい。WAVEのハッピーエンドってなんだろうって考えたら、それは私がベルトを巻くこと。
――ところで4月2日新宿FACEで、葛西純&SAKI vs宮崎有妃&朱崇花のタッグマッチが行われました。宮崎選手は今年の目標を「葛西選手とシングルマッチを実現したい」と掲げていました。
宮崎:残念ながら、今年はそれが叶わなかった。本当にタイミングですね。でも諦めていないですし、いつでもやる気はあります。
今年の秋にやれたらと思っていたのですが、その頃にいろいろ慌ただしかったのでタイミングがなかったんです。私がレジーナを目指したからっていうのもありますね。
ハードコアはWAVEの真骨頂ではないし、ハードコアのタイトルがあってそのベルトを巡って闘っているわけでもない。葛西さんとの試合は私にとっては別モノ。
最高峰である葛西さんとやりたいという気持ち。この芯の部分で上手くタイミングが合わなかったんです。
ハードコアをやる時とそうじゃない時って、私の中の切り替えスイッチが変わるんです。今、頭の中がレジーナの ベルト獲得に埋め尽くされている。まあ、本当は今年中に葛西さんと戦いたかったんですけどね。
――ということは、12月24日にレジーナのベルトを奪回すれば、レジーナ王者として葛西選手と戦う可能性もありますね。最後に12.24川崎大会に向けての意気込みをお願いします。
宮崎:VENYは動きもプロレス脳も天才だと思っています。でも、私もそれに負けず劣らず天才だと自負していますから。天才vs天才、どちらが勝つか。私はVENYに負けない自信はあります!
<インフォメーション>
12月24日(日)カルッツ川崎『CARNIVAL WAVE~CHRISTMAS DELUXE~』でRegina di WAVE~WAVE認定シングル選手権試合<王者>VENY vs宮崎有妃<挑戦者>が行われます。大会スケジュールやチケット詳細はプロレスリングWAVE WEBサイトをご覧ください。
取材/大楽聡詞 文/黒澤浩美
写真提供/プロレスリングWAVE