【DDTプロレス 勝俣瞬馬】DDT EXTREMEのベルトの価値を上げていきたい(後編)

――施設自体も広く様々な部屋がある中、階段シーンでは大林宣彦監督の映画「転校生」のオマージュがあったり、最後のサウナ室でのラダー使用であったり45分間を感じさせない、面白い試合展開でした。

勝俣:ラダーは、こっそり用意しておいたんですよ。最後に使ってやろうと(笑)。サウナ室の「床が熱くて呼吸がしにくい」という特徴を、使えるのか使えないのか…それが路上プロレスの醍醐味ですね。

――サウナ室でのDDTは痛そうでした(苦笑)。ところで施設の使い方は、事前に想定しているのですか?それとも瞬間的な閃きですか?

勝俣:基本、瞬間の閃きですね。ただ下見をした時、「こんなことは出来るかな」と頭の片隅に入れてイメージしておきます。そして試合の時、思いついたことを実行します。路上プロレスは、基本そんな感じですね。

――最後、お風呂場にあったヒヨコにMAOさんを投影し、指名したのも閃きですか?

勝俣:そうです。たまたまヒヨコの人形があって、「MAO、ヒヨコの人形使っているな…」と思って語りかけました(笑)。

――そういった機転が利くかどうか。瞬間的に咄嗟にできるところが素晴らしいですね。とにかく熊本での戦いを制してDDT EXTREME級王座を手にしました。EXTREMEはタイトルマッチの試合形式をチャンピオンが決めることが出来るので、王者によって価値が変わる個性的なベルトだと思いますが、勝俣選手はどういった戦いをしたいのか教えていただけますか?

勝俣:(少し考えて…)まず「自分のやりたいことをやる」、そして「自分がそれを楽しむ」。僕、シングルのベルトを獲得したのが初めてなんです。今まで経験してきたことを出しながら、このベルトの価値をあげていきたいと思っています。もちろんDDTで育ってきたので「DDTらしさ」は意識しますけど。

――勝俣選手の自分らしさ、一つは「ハードコア」、そして「サウナ」があります。それ以外に求めていくものはありますか?

勝俣:やっていく途中で、新しいものに出会うことはあると思います。新しく作ることもあると思います。ただ、今回は「今の勝俣瞬馬」を全て見せたいと思っていますね。もちろん新しいことにも挑戦していきたいと思っていますけど。

1 2 3 4

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

Share me!
  • URLをコピーしました!
目次