握手を求めるMAOの手を弾くレイ。MAOはパンチから低空ドロップキックと攻めたてレイをフォール、だが大相撲出身のレイはフォールしたMAOをリング下までふっとばす。
レイの胸にエルボーを見舞うが、逆に自分の腕を痛めるMAO。力では分が悪いMAOは、場外のレイにラ・ケブラーダ。
全日本のルールでは場外カウント10だが、DDTは場外カウント20。レフェリーから「10」がコールされ、両者リングアウトだと勘違いしたレイに不意をついた攻撃を仕掛け、MAOは先にリングに戻る。だが、カウント19でレイも辛うじてリング内に。
192cmの巨体に押されながらもキックのコンビネーションで糸口をつかむMAOだが、レイのドリル・ア・ホール・パイルドライバーが見事に決まりフィニッシュ。初戦、全日本プロレスの斉藤レイがMAOをDOOMした!
バックステージでMAOは、「何がなんだか、何が起こったのか、オラ、はっぱすわかんねぇど。負けか?負けたのか?宮城県ローカル情報番組『OH!バンデス』で毎週水曜日“TAXIめし”のレギュラーを持っている斉藤レイに負けたのか?俺は」と錯乱状態。
「宮城県大崎市出身、『OH!バンデス』出演経験は一回だけ。くそー!おれも『OH!バンデス』に出たい、ちやほやされたい、くそー!くそー!くそー!」と手の付けられない子供のようにジタバタと悔しい想いを叫ぶMAO。
しかし、一変「ま、いいや。切り替えて次のD王GP。平田一喜、覚悟しとけ!ベルトを洗って震えてよく眠れ、平田。お前とクリス・ブルックスしか俺の眼中にはねえんだ。
今日は仕方ない。あっちの方がスターだっただけだ。俺はここから這い上がる。俺もいつか『OH!バンデス』でレギュラーを持つ。その日のためにまた頑張ろうと思う」と気持ちを切り替えて先を見据えた。
試合後、斉藤レイは「勝ったぜ!とりあえず1勝だ。俺がシングルの実力もあるっていうのをちょっとは見せつけることができたとおもう。それにしても、なんだ?あのMAO。俺とは正反対のタイプのレスラーだったな。もう少し試合が長引いていたら俺自身どうなっていたかわかんねぇぞ。あいつはこれからも要注意だな」とMAOの特異なスタイルに想定外だったようだ。
「そして、次12月2日、ついに納谷とやるぜ。たのしみだな。前からずっとバチバチにやっているからな。必ずあいつをぶっ潰して、俺の方が上だってことを証明してやる!ふぉー‼楽しみにしてろ!」と意気盛んに勝利宣言した。
▼第三試合 Bブロック公式リーグ戦 30分一本勝負
●MAO<1敗0点> vs 斉藤レイ○<1勝2点>
10分22秒 体固め ※ドリル・ア・ホール・パイルドライバー
<インフォメーション>
DDT最強決定リーグ戦「D王 GRAND PRIX 2023」日程
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▶D王 GRAND PRIX 2023 in Shinjuku【DAY1】2023年12月2日(土) 東京・新宿FACE
▶D王 GRAND PRIX 2023 in Shinjuku【DAY2】2023年12月3日(日) 東京・新宿FACE
▶D王 GRAND PRIX 2023 in Osaka 2023年12月9日(土) 大阪・アゼリア大正
▶D王 GRAND PRIX 2023 in Fukuoka 2023年12月16日(土) 福岡・西鉄ホール
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取材:文/まるスポ編集部
写真提供/DDTプロレスリング