平田は試合後、「試合には負けましたが・・・ベルトはかえってきましたー!いぇい!」と拍手をして喜びのコメント。
「どうでしたでしょうか。楽しんでいただけましたでしょうか。この平田一喜と高橋ヒロムの12年物語。あの時、新木場で数試合しかやっていない中、たった数試合ですが、こんなにずっと想い合えた選手同士っていないんじゃないですかね。
それが、今年の夢のジュニアの祭典で点と点が線になって、更にまた両国に・・・ガチャンとか怖いからもうやめてぇ(物音に敏感な平田)・・・帰ってきたわけですよ。正直、僕がジュニアの祭典サプライズ枠で呼ばれなかったら、今の平田一喜、今年の忙しくなったEXTREMEを獲った平田一喜はいないと思うんですよね。
それもこれも、なんだかんだヒロムさんが導いてくれたものなのかなぁ、と。こうして IWGPジュニアヘビー級王者、そして毛色は全く違うEXTREME王者として、どちらも想い合って戦うことが出来たので。
DDTに来るからには、この平田一喜を、そしてDDTを全面に出しておもてなしをしたいと思っていて。今日、嫌というほどおもてなしが出来たんじゃないですかね。
ほんと、ヒロムさんが次、夢の続き今日で終わらせないですよ、僕は。この続きはリングで・・・は無く、打ち上げしましょう!
今度打ち上げやって、やっぱ1対1で緊張して照れて打ち解けずに終わってしまいそうなので、僕は石井慧介さんあたりを呼びます。なのでそちらも誰か呼んでいいんで。今度会う時は個室居酒屋で乾杯しましょう!」
記者が「4日後にはEXTREME・・・」と質問を言いかけた途中で、「あ、言わないで!余韻に浸らせて!」と遮る平田。「EXTREMEが頻繁にあり過ぎなんだよ、もう。
俺ド○えもんじゃないんだよ~」と嘆きながらも「何ですか?ルールですか?」と。「考えているわけないじゃないですか、この前赤井さんとのシングルやって、今日の高橋ヒロムさんとのルール考えて、もうハゲそうですよ。
ちょっとハゲましたよ、なんだったら。今日は、もうEXTREME戦は置いといて、ヒロムさんの話をしましょう」と大忙しの試合スケジュールに疲労困憊気味の平田だった。
そして、ヒロムは、男色ディーノに襲われ倒れこみながらバックステージに入室。「ナメクジみたいな感触・・・なんだったの!?」と困惑しながらも、仕切り直して「ありがとうございました。
12年前ですかね、平田選手に初勝利したのは。スタイルは、お互いね、プロレスを、そしてジュニアを盛り上げようって気持ちはお互い・・・何も変わっていないですね、
平田さん。全て受けたつもりですよ、いや、10じゃないな、9は受けられたと思います。9受けて10で返すのが、俺が好きだったプロレス、そして俺のプロレスをやっていく上での信念。
その9受けて10で返すプロレスが出来たんではないかと思っていますよ。平田一喜さんの9ではなく、DDTの9を受けたつもりです。
そして、10で返した。満足ですよ。どんな形でもやっぱいいよね、プロレスは。あのリングは特殊だと思った。DDTのお客さん、さすが楽しみ方を知っていますね。
すごく気持ちよかったですよ。新日本プロレスの高橋ヒロムを受け入れていただいてありがとうございました」
「平田さんとはね、もうないかな・・・ないと思います。またどこかで、みたいな、よくあるじゃないですが、タッグ組みましょう、とか、いろいろあると思うんですよ、でもたぶんないと思います。
平田選手に関しては、もうこれでおしまい、もう二度と会わない可能性ももしかしたらありますよね。でも、やっぱりすごく、またね、新たな高橋ヒロムが出来上がったかな、と。
試合をしてそう感じました。高橋ヒロム、怖いもの無しだなって、すげえ思いました。もう、誰が来ようと全然問題ないです。誰でも来てください。
誰でも来てくださいと言えば、俺はさ、月刊若手通信、それからNEVER、平田選手に初勝利したんだけどやっぱり石井慧介さんには勝てなかった。
3回くらいシングルやったかな、俺がいまだに引きずっているんですよ。まあ、リップサービスくらいだと思ってくださいよ、これからどうなるかなんて俺にはわかりません。
どこか機会があれば、またアイアンマンでも狙いにこようかな」と席を立つと、「さあ、ヒロムちゃん、続きを行いましょう!」と待っていましたとばかりに付きまとう男色ディーノから逃げるようにヒロムは退席。
■全試合結果
【大会名】Ultimate Party 2023
【日時】2023年11月12日
【会場】東京・両国国技館
【観衆】4785人(満員)
▼オープニングマッチ KO-Dタッグ選手権試合 60分一本勝負
<王者組>○高尾蒼馬&翔太 vs 高梨将弘&アントーニオ本多●<挑戦者組>
7分46秒 エビ固め
※ジントニック。第80代王者組が初防衛に成功。
▼第二試合 時間差入場タッグランブル 時間無制限勝負
岡田佑介&○高鹿佑也<3> vs KANON&MJポー●<5>
9分32秒 アマレス式カニ挟み
※<>内は入場順。
【試合経過】
①○土井成樹&須見和馬<4> vs 夢虹●&瑠希也<2>
4分18秒 エビ固め
※バカタレ・スライディングキック
②KANON&○MJポー vs 小嶋斗偉●&石田有輝<1>
6分38秒 片エビ固め
※ランニング・ボディープレス
③○岡田佑介&高鹿佑也 vs 土井成樹●&須見和馬
7分53秒 オーバー・ザ・トップロープ
▼第三試合 東京女子プロレス提供6人タッグマッチ 20分一本勝負
○荒井優希&宮本もか&鈴木志乃 vs 鈴芽&遠藤有栖&上原わかな●
11分15秒 片エビ固め
※Finally
▼第四試合 スペシャル8人タッグマッチ~ジャパニーズ土下座マッチ 30分一本勝負
●高木三四郎&彰人&大石真翔&川松真一朗 vs ヨシ・タツ&ヨシ・ヒコ&男色ディーノ&スーパー・ササダンゴ・マシン○
8分20秒 土下座
※相手を土下座させて謝らせたほうが勝利となる特別ルール
▼第五試合 スペシャルシングルマッチ 30分一本勝負
○黒潮TOKYOジャパン vs 正田壮史●
13分14秒 十字架固め
▼第六試合 スペシャル6人タッグマッチ~DDTvsVOODOO-MURDERS~ 30分一本勝負
秋山準&HARASHIMA&○納谷幸男 vs 斉藤ジュン&斉藤レイ&歳三●
10分11秒 体固め
※世界一のバックドロップ
▼第七試合 スペシャルシングルマッチ 30分一本勝負
○佐々木大輔 vs 遠藤哲哉●
14分50秒 TKO勝ち
※クロスオーバー・フェースロック→レフェリーストップ
▼第八試合 グッドコムアセット presents 赤井沙希引退試合~強く、気高く、美しく~ 30分一本勝負
●赤井沙希&坂口征夫&岡谷英樹 vs 丸藤正道&樋口和貞&山下実優○
20分30秒 片エビ固め
※Skull Kick
▼第九試合 ニベア クリームケア ボディウォッシュ W保水美肌 presents アイアンマンヘビーメタル級選手権試合~Dramatic Dream Round“楽しもうぜ!!”何が出るかな!?お楽しみデスマッチ 無制限ラウンド
<王者>○高橋ヒロム vs 平田一喜●<挑戦者>
5R 3分53秒 フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド
※ラウンドごとにルーレットで試合ルールを決定する特別ルール。第1ラウンド(2分)=ミュージカルシチュエーションデスマッチ、第2ラウンド(2分)=ハンディキャップマッチ、第3ラウンド(2分)=目隠し乳隠しデスマッチ、第4ラウンド(2分)=ダンシングデスマッチ、第5ラウンド(55分)=ダンシングデスマッチ。第1589代王者が防衛に成功。
▼アイアンマンヘビーメタル級選手権試合
<王者>●高橋ヒロム vs IWGPジュニアヘビー級のベルトさん○<挑戦者>
17時36分 体固め
※ヒロムが防衛に失敗、IWGPジュニアヘビー級のベルトさんが第1590代王者となる。
▼アイアンマンヘビーメタル級選手権試合
<王者>●IWGPジュニアヘビー級のベルトさん vs 平田一喜○<挑戦者>
17時37分 体固め
※IWGPジュニアヘビー級のベルトさんが防衛に失敗、平田が第1591代王者となる。
▼第十試合 DDT UNIVERSAL選手権試合~ノーDQマッチ 60分一本勝負
<王者>●マット・カルドナ with ステフ・デ・ランダー vs MAO○<挑戦者>
16分50秒 片エビ固め
※雪崩式ラフライダー・オン・ザ・プラケース。カルドナが2度目の防衛に失敗、MAOが第12代王者となる。
▼ダブルメインイベントⅠ ドラマティック・ドリームマッチ 60分一本勝負
○クリス・ジェリコ vs KONOSUKE TAKESHITA●
23分35秒 ウォールズ・オブ・ジェリコ
▼ダブルメインイベントⅡ KO-D無差別級選手権試合 60分一本勝負
<王者>●クリス・ブルックス vs 上野勇希○<挑戦者>
29分39秒 体固め
※WR。クリスが3度目の防衛に失敗、上野が第82代王者となる。
<インフォメーション>
チケット等、詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご覧ください。
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DDTプロレスリング X(旧Twitter)
文/黒澤浩美
写真提供/DDTプロレスリング