11月12日(日)、DDTプロレスが両国国技館にて秋のビッグマッチ「Ultimate Party 2023」を開催した。豪華全12試合の一つ、第9試合アイアンマンヘビーメタル級選手権試合~Dramatic Dream Round“楽しもうぜ!!”何が出るかな!?お楽しみデスマッチ<王者>高橋ヒロム vs 平田一喜<挑戦者>を振り返る!
「アイアンマンヘビーメタル級王座」は、24時間いつでもどこでもレフェリーがいれば、誰でも挑戦できるベルトだ。王者は常に挑戦者やレフェリーに警戒しなければならない。そのため“人間不信”に陥る可能性もある(?)。「獲得するのは容易だが、防衛するのが難しい」と言われる王座。
ヒロムの意向で本戦は平田がルールを決めた。今回のルールは、「Dramatic Dream Round“楽しもうぜ!!”何が出るかな!?お楽しみデスマッチ」。試合はラウンド制を採用。1ラウンド2分とし、ラウンドごとにルーレットで試合ルールを決定する特別ルールで行われた。
1Rは「ミュージカルシチュエーションデスマッチ」。ラウンド中に流れる曲に合わせた技、行動をしなければならない。曲に合わない行動をした場合、ジャッジの判定により試合が一時中断される、というルール。
2Rでは2対1の「ハンディキャップマッチ」。平田はヨシヒコをパートナーに迎え対戦。ヒロムはヨシヒコを追い詰めるもカウント3には届かず2R終了。
そして3Rは女性用下着を着用しての「目隠し乳隠しデスマッチ」。手探り状態で平田はヒロムを捕らえるがぎりぎりのところでタイムアップ。
4Rはヒロムの「通常ルール」の願いとは裏腹に、ダンスを踊らなければ試合を決着する権利があたえられない「ダンシングデスマッチ」。ヒロムは対戦相手によって、自身のテーピングに気持ちをしたためるのだが、今回は「ダンスおどりません」と。
平田の必殺「ただ押すだけ」でヒロムを押し倒すと、平田はHIRATA GOサングラスを装着。しかし、ダンスをヒロムに阻止される。どうしても踊ろうとしないヒロム。踊らないとフォール、ギブアップが認められず勝負にならない。
そして5R。ヒロム念願の「通常ルール」にルーレットの針が止まったかと思いきや、100%「ダンシングデスマッチ」ルーレットに。これ以降の試合ルールは1R55分のダンシングデスマッチとなった。
ヒロムの手刀が平田の首に直撃し、平田は場外に落下。すると、ヒロムは吹っ切れたのか「DDTに上がる以上、踊ることは覚悟してました。というか、むしろ踊りにきたんだ!」と言いHIRATA GOサングラスを装着。
ヒロムのオリジナリティー溢れる独特な踊りで会場は大歓声。そして、平田もリングに上がり、ダンスホールと化した両国国技館で二人一緒にTOKYO GOダンシングを踊り切った。
そして、最後は、12年前の新木場大会で平田に勝利した時と同じ技、フィッシャーマンズスープレックスホールドでヒロムが3カウントを獲った。
試合後、ヒロムは慣れない特異な試合に疲れたのか、リング上でIWGPジュニアヘビー級のベルトを体に乗せたまま大の字に寝そべった。ちょうどそこへレフェリーが3カウント。IWGPジュニアヘビー級の“ベルト”が第1590代アイアイマン王者に。
それに気づくとすぐに平田がアイアイマン王者の“ベルト”を押え込み3カウント。平田が勝利しアイアンマン王者に返り咲いた。