「赤井さん、ほんと最後のシングルマッチです。最後にもう一勝負。僕と赤井さんの勝負、しましょう」「あなたの全て受けきって返すことが、あなたとの勝負の勝ちだと思っています」と平田が宣言、両者固い握手で試合が再開。
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赤井の強烈なキックに倒れるも何度も立ち上がり、赤井を受け止める平田。20分が経過。「今まで一番いっぱいいっぱい試合してくださってありがとうございました」とダメージで横たわる平田に感謝の言葉を述べた赤井。そして、最後は、赤井のケツァル・コアトルでカウント3。
▼第四試合 赤井沙希デビュー10周年記念試合ファイナル~スペシャルシングルマッチ 30分一本勝負
○赤井沙希 vs 平田一喜● (20分48秒 ケツァル・コアトル)
試合後、リング上で、両者、向き合い深々とお辞儀と握手。客席にも深々とお辞儀をしリングを降りた。対戦相手にも観客にも感謝の気持ちを忘れない赤井。
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バックステージでの平田は、
「次から次へと今年の平田は忙しい。責任ある試合が続いてますね。今日は赤井さんの最後のシングル。僕が食われたっていうところでね。最後まで楽しく送るのも、それはそれで平田らしいかなと思ったんですけど。
楽しい試合もやりつつ、僕と赤井さんの死ぬほど戦ってきた最終戦ということで。 僕は赤井さんの最後のシングル、悔い残してほしくなかったし、僕も悔い残したくなかったので。
僕とのシングルは、バチバチやってとか、なんかズル賢いことして、勝つ負けるとかじゃなくて、 赤井さんの全部を受け止めて返すことが僕の勝ちかなって僕の中で思ってて。まあ、最後は受け切ってやろうと思いましたけど、さすがに無理でしたね。いくらスイッチを変えたからと言って、平田は平田でした。
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ま、でも平田にしては頑張ったんじゃないですかね。最後の手紙、そして気持ち、選手みんなもほんと心のこもったメッセージだと思ってるんで、 何はともあれ、最後の試合まで気を抜くことなく引退試合して、健康でね、しっかり引退してほしいなと思います。
最後に赤井さん、僕の美肌を最後の最後にこんなにしてくれて ありがとうございます。
引退しようが、この恨みはどこかで晴らさせていただきます。
今日の試合は、DDTの全て、DDTの選手の気持ちの全てというのもそうですけど、どっちかというと、僕と赤井さんの全てを出し切ることかなと思っていたので。出し切ったんじゃないですかね。これでまだ悔いがあるって言われたら、もう勘弁してくれよってなりますね。僕と赤井さんとの、このシングルでは 一旦完全燃焼できたかなと思っております」と、赤井との最後のシングルマッチをやり切った気持ちが溢れた。
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