2.4八王子で第118代王者のNOSAWA論外&ケンドー·カシン組からアジアタッグ選手権初の電流爆破デスマッチで勝利し、第119代王者に輝いた大仁田厚&ヨシ·タツ組。
電流爆破マッチ限定ルールで5回の防衛に成功。だが9.18 DDT名古屋大会で秋山準&鈴木鼓太郎組に奪取された。
新王者の秋山は「俺らが獲ったから、もう電流爆破じゃない。バリバリのプロレスをやりに来い」とアピール。この言葉にヨシ·タツが大森隆男をパートナーに指名し挑戦表明。
10月7日、ジャイアント馬場さんのお膝元である新潟県三条市でアジアタッグ王座戦が緊急決定。
大仁田厚さんは男子ナンバーワンレスラー
――残念ながら秋山準選手と鈴木鼓太郎選手に敗れアジアタッグ王座を手放しました。
この半年間、電流爆破マッチのみの防衛ルールで大仁田選手とアジアタッグ王座を保持。大仁田選手とのタッグはいかがでしたか?
ヨシ·タツ:すごく勉強になることばかりで、ほんとに感謝しています。半年間一緒に電流爆破マッチという、今までとは違うルールでの戦いでした。
そんな中で学んだのは「戦い」よりも、魂というか「精神的な部分」ですね。
――世界中のプロレスを知っているヨシ·タツ選手でも、大仁田選手は初めて触れたプロレスだったのでしょうか?
ヨシ·タツ:今まで知らなかったプロレス。正直、今の王道マットとも全く違います。具体的に言葉にするのが難しいですけど、俺のプロレスの幅が広がった。
電流爆破は仕掛けに頼る部分が大きい。だから一般のプロレスファンには「邪道」だと言われている。これは俺の考え方ですが、我々が取り組んでいるのはエンタテインメント。
お客さんに会場に足を運んでもらい、喜んでもらうのが原点です。
大仁田さんが出場するとお客さんはたくさん入るし、客席が熱狂するんですよ。
たくさんのお客さんが会場に集まり、試合後、大仁田さんの物販に長い列ができる。あれで何が邪道なのか分からなくなった。
正統なプロレスをして、お客さんが集まらず盛り上がりに欠けるものもある。
本来プロレスはお客さんに楽しんでもらうもの。エンタテインメントを軸に考えた場合、どっちが正しいのか、正直答えが出ないですね。
俺は日本のプロレス業界ナンバーワンは、大仁田さんだと思っています。
新日本やスターダムはちょっと分からないので置いといて、個人であれだけファンが列に並ぶのは男子ナンバーワンが大仁田さん。女子ナンバーワンがウナギ・サヤカ。
その男女トップと俺はタッグを組んだので学ぶことが多かったし、やっぱり常に新しいものに挑戦し、学び続けないといけない。
そういうチャンスを与えてくれた全日本プロレスに感謝しています。