上野さん、行かないで!止めたい一心でした
――7.23両国国技館大会でTAKESHITA vs 上野勇希のシングルマッチが行われました。TAKESHITA選手がThe37KAMIINAを敵に回し、DAMNATION T.Aの佐々木大輔選手と共闘する衝撃の展開となりました。試合後、TAKESHITA選手は手を差し出すも、セコンドの小嶋選手が上野選手を止め、TAKESHITA選手を突き飛ばしました。その時の心境はいかがでしたか?
小嶋:竹下さんが何を考えているのかわからなくて、「?」しかなかったです。試合後、竹下さんが上野さんに握手を求めた瞬間に思ったのは、「上野さんもThe37KAMIINAから離れていっちゃうんじゃないか」って。
それで、「阻止しないといけない」という一心で咄嗟に竹下さんを突き飛ばしてしまいました。とにかく、上野さんを止めたかった。
――TAKESHITA選手がヒールターンしたのはどのように受け止めていますか?
小嶋:ヒールターンといえばそうかもしれない。闘い方が少しは変わってはいるだろうけど、いつもの豪快でパワフルな竹下さんだなって感じる試合でした。
竹下さんはさらにパワーアップするためにヒールターンしたのかなと思う。それが正しいか正しくないかは、僕はその領域に達してないので、わからないですけど。
――TAKESHITA選手は海外ではケニー・オメガ選手に2連勝、今後、飯伏幸太選手と対戦する可能性も浮上しています。TAKESHITA選手は去年4月に渡米、それまで小嶋選手はTAKESHITA選手と同じコーナーで闘っていましたが、現在の状況をどう感じていますか?
小嶋:あの時はずっと一緒にいるのが当たり前だと思っていました。「竹下さんは、もう完全に手の届かないところまで行ってしまった」と。
元々、プロレスラーとして手が届かないですけど、色々教えてもらったりしました。でもそれも完全になくなり、 本当に手の届かない存在になりましたね。
でもある意味、悔しさもあります。今まで、日本のレスラーで すごい人はたくさんいたけど、あんな短期間でトップまでいった選手ってほとんどいない。
一気にトントン拍子で昇り詰めている。体の大きさも然りプロレスの凄さも海外のレスラーには全くもって負けていないので、それがなんか見ていて悔しすぎるな、と。