6.25後楽園、空位のKO-Dタッグ王座をThe37KAMIINA(サウナカミーナ)の上野勇希とタッグを組み、DAMNATION T.A(ダムネーションT.A)の佐々木大輔&MJポーと争った小嶋斗偉。この王座決定戦がターニングポイントだったと振り返る。この試合を境にプロレスに対する意識も変化。そんな小嶋は、9.24後楽園ホール「Who’s Gonna TOP? 2023」で上野勇希とタッグを組み、全日本プロレス青柳亮生&田村男児組とスペシャルタッグマッチを行うことが決まった。全日本プロレスとの初めての対抗戦に臨む小嶋に意気込みを聞いた。
KO-Dタッグ王座に挑戦してから意識が変化
――6.25後楽園大会で上野勇希選手とタッグを組み挑んだ、佐々木大輔&MJポー組との第77代KO-Dタッグ王座決定戦を振り返っていただけますか?
小嶋:KO-Dタッグ王座決定戦という大事な試合は、初めてだったので緊張感もあったし、『KO-Dタッグ王座』という壁も感じました。しかし、前哨戦を含め経験したことで すごくプラスになりました。
出場が決まるまでは、DDTの至宝と呼ばれるKO-Dタッグ王座に挑戦するプレッシャーに押しつぶされそうになりました。「自分はまだちょっと早いのかな」と思い悩んだりもして…。
でも、やっぱりそこに「挑まなくちゃいけない」って思わせたのが、ケガによる欠場でベルトを返還した勝俣さん(勝俣瞬馬)の想いです。
勝ちたいというより勝たなきゃいけないと思い込んじゃって。勝俣さんの悔しい気持ちを知っているからこそ、気持ちが強くなりすぎて追い込まれましたね。
自分よりキャリアが上の人たちと闘うことにも怖さやプレッシャーがありました。逆に、同世代と闘ったシングルマッチトーナメントのDGC(=D GENERATIONS CUP)は、 のびのびと思いっきりできました。
でも、KO-Dタッグ王座戦や前哨戦をきっかけにプレッシャーが徐々になくなってきた感じはあります。
KO-Dタッグ王座に挑戦してから、自分の心の持ち方も変わりました。もっと上の人たちを意識して自分が変わらなければ、ベルトに絡むこともできない。どんどん上の人たちと交わって自分がもっと強くならないとダメだな、と思いました。
――その後、7.7新宿FACE大会で、小嶋選手が熱望した佐々木大輔選手とのシングルマッチが実現しました。
小嶋:あの時は怖さやプレッシャーは感じず、もうただ勝ちたい気持ちだけが強くなっていました。結果的に負けたんですけど、佐々木さんとのシングルマッチはプロレスについて考えることが多かったですね。
6.25のKO-Dタッグ王座戦は、出し切ったって感じで達成感もあったけど、やっぱり負けてめちゃめちゃ悔しかった。でも悔しい気持ちでモヤモヤしていても先に進まないし、またこれから絶対闘うことがある。
だからこそ、切り替えてやるしかないと思って、佐々木さんとのシングルマッチに臨みました。