――本人との遭遇は貴重ですね。2015年にリングネームを改名し、渡辺未詩選手と組むようになったのは、いつ頃ですか?
辰巳:2019年ですね。未詩とのタッグでプリンセスタッグ戴冠。今手元にあるシングルのベルトとは違う意味で胸がいっぱいになりました。それまで東京女子のベルトを手にしたことがなかったので、思い入れが強かったですね。
――キャリアの長い辰巳選手が、渡辺選手に檄を飛ばした話を伺いました。
辰巳:当時、アップアップガールズ(プロレス)の4人のメンバーが、東京女子の山下実優・坂崎ユカ・中島翔子、そして私と試練のシングル4連戦を行うことになりました。その会見の時に私が「アプガのメンバーは、ちょっと甘えているんじゃないの?」と、ちょっとキツいことを言いました。
そしたら未詩が「アイドル活動と同じくらい、プロレスも頑張っている」とSHOWROOMで泣きながら熱い気持ちを話してくれました。その時の試合でも、未詩はじめアプガのメンバーはみんな頑張ってくれて、叱咤激励をして良かったと思いましたね。
――その後、渡辺選手とはタッグを組むことになるんですか?
辰巳:そうです。当時、私にはタッグパートナーがいませんでした。もし組むなら誰がいいのか、ずっと考えていて「組むなら未詩がいいな」と思っていたので。
タッグのベルトを持っていたのが、沙希様のNEO美威獅鬼軍。あの2人を倒したいという気持ちを、私と同じくらい持っていたのが未詩でした。気持ちが合ったからこそ、勝ってベルトを獲得したと思っています。
未詩は「毎日道場にいるんじゃないか」と思うくらい、東京女子の中でも1番か2番の練習量を誇る選手です。道場でも、ずっと動いていますね。
<インフォメーション>
東京女子プロレス史上初、2ヶ月連続での開催となる後楽園ホール。メインイベントはチャンピオン辰巳リカ選手が、“白昼夢”タッグパートナーである渡辺未詩選手の挑戦を受けるプリンセス・オブ・プリンセス王座選手権。詳細はこちらをご確認ください
また2.11後楽園大会の模様は、動画配信サービス「WRESTLE UNIVERSE」でLIVE配信されます。
取材・文/大楽聡詞
写真提供/DDTプロレスリング