「誰よりも“平田”するぞ！」と平田はHIRATA GOサングラスをかけダンシング。その隙を狙って、土井が平田に強烈なバカタレ・スライディングキック。3カウントを奪ったかに思われたが、ジャッジの×判定。
「平田一喜選手は、リングに眼鏡が落ちている状態で試合を決めていくという普通のレスラーがするような行動はしないので無効となります」と大鷲ジャッジ。
そして「平田選手の職業は、レスラーと見せかけてダンサーなんです。試合の勝ち負けよりもリング上で踊る事の方が大事なんです。それが平田一喜なんです」と井上マイクジャッジの判定を受け、土井は平田のガウンとHIRATA GOサングラスを身に着けた。
完全に平田一喜になりきり、TOKYO GOの音楽に合わせて完ぺきに踊り切ったと思いきや、いきなりの平田の攻防、スクールボーイで丸め込み。土井は2カウントで逃れるも、平田の奇跡を呼ぶ一発逆転首固めで丸め込まれ3カウント。本家・平田が勝利をおさめた。
平田一喜が、第58代DDT EXTREME王座3度目の防衛に成功、第1576代アイアンマンヘビーメタル級王座・新王者として認定された。
バックステージで、土井は、「今日は平田一喜に負けた事よりも、EXTREMEのタイトルを獲れなかった事よりも、アイアンマンを失った事が一番悔しい。めっちゃ愛着湧いてたから。でもまたすぐ獲り返せるからそんな落ち込まないでいいか。今日のために結構ダンス練習した。ダンスの先生雇ってダンス練習したことは絶対誰にも言うなよ！」とここだけの話だと自白した。
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文／黒澤浩美
写真提供／DDTプロレスリング
